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「為替」 ECB関係者発言でのユーロ買い&円調整買い戻しでドル・円119.98円まで下落/ニューヨーク外国為替市場概況
「ECB関係者発言でのユーロ買い&円調整買い戻しでドル・円119.98円まで下落」ニ
ューヨーク概況 2005年12月9日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:30JST 「ECB関係者発言でのユーロ買い&円調整買い戻しでドル・円119.98円まで下落」
*:JST 「ECB関係者発言でのユーロ買い&円調整買い戻しでドル・円119.98円まで下
落」
【ロンドン市場概況】
8日のロンドン外為市場では、全般的にポジション調整中心のドル売りが優勢にな
った。ユーロ・ドルは、1.1750レベルのストップロスをつけて1.1741ドルから
1.1789ドルまで上昇、ポンド・ドルは、1.7400、1.7450レベルのストップロスをつ
けて1.7470ドルまで上昇した。ドル・円は120円49銭から120円26銭まで下落し、ド
ル・スイスも1.3108フランから1.3051フランまで下落した。ユーロ・円は141円36銭
から141円84銭まで反発した。
【経済指標】
独・10月の鉱工業生産指数:前月比+1.1%(予想+0.5%、9月+1.5%)
英中銀:金融政策金利4.5%で据え置き決定
【要人発言】
欧州中央銀行(ECB)12月月報
「ECBは物価安定へのリスクを引き続き注視」
「消費者物価、原油高や2次的影響などによる上昇リスクに直面」
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「ECBの金利政策、依然極めて緩和的」
独RWI経済研究所
「独2006年GDP伸び率は1.6%の見通し(9月時点の1.4%から引き上げ)」
「ドイツは来年、世界的に健全な需要と価格競争力の向上による恩恵を受ける」
独キール大学世界経済研究所(IFW)
「独2006年GDP伸び率は1.5%の見通し(9月時点の1.1%から引き上げ)」
「ドイツ経済は2005年第3四半期に2004年春以来の低迷期を脱却した」
「2007年のGDP伸び率は1.0%に減速する見通し(消費税の3%引き上げで)」
細川財務次官
「政府・日銀が一体となりデフレ克服の努力することに変わりはない」
渡辺財務官
「ユーロ・円相場、一般的にはファンダメンタルズ反映の範囲内」
「ユーロ・円相場、どちらか一方向に行く状況ではない」
「日欧のファンダメンタルズ、大きくかい離しているとは思わない」
「外為特会の資産圧縮はあり得ない」
小泉首相
「量的緩和解除、日銀総裁としての判断があるのでしょう」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:121円61銭、ユーロ・ドル:1.1767ドル、ユーロ・円:141円89銭、ポン
ド・ドル:1.7440ドル、ドル・スイス:1.3080フラン
【ニューヨーク市場概況】
8日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は日本Q3GDP改定値発表を控えたポジシ
ョン調整の円買い戻しや米債利回りの低下を受けて、米カストディアン主導の売り
で120円77銭から119円98銭まで下落した。下値120円前後での買い意欲が強く、120
円30銭前後に戻して引けた。
ユーロ・ドルはハト派発言の多いスマギECB専務理事が更なる利上げを示唆したこと
がサプライズとなり1.1762ドルから1.1850ドルまで続伸した。明日満期予定の
1.1850ドルストライクオプション絡みの売りが上値を抑えて1.1820ドル前後に軟化
して引けた。ユーロ・円は渡辺財務官の「ユーロ・円相場はファンダメンタルズに
沿っている」との発言を受けて強含み141円76銭から142円59銭まで上昇した。ポン
ド・ドルは英中銀金融政策委員会が政策金利の据置きを決定し、1.7424ドルから
1.7561ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.3080フランから1.2967フランまで下落
した。
【原油市場】
原油相場は大幅上昇。寒波到来によって米南部の一部では12月上旬として1942年以
来初の低気温を記録したと伝えられ、また米北東部でも来週にかけて更に冷え込む
と予報されており、暖房向け燃料需要の増加観測を受けて買戻しが強まった。本日
は原油相場だけでなく、ヒーティングオイルや天然ガスなど他の燃料相場も上昇
し、天然ガスは過去最高値を更新した。NYMEX原油先物価格(1月限)は上昇を続
け、60.66ドル(前日比2.4%高)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、日本の第3四半期GDP改定値の上方修正観測を受けたポジ
ション調整や、韓国の予想外の利上げを始めとしたアジア諸国の金融引き締めを受
けて、日本の量的金融緩和解除が早まるとの憶測に円買い戻しが先行し、12/1以来
の119円98銭まで下落した。この動きを受けてオプション市場では買いが先行してお
り、変動率は1ヶ月物は7.850%から7.950%、3ヶ月物は8.125%から8.225%、6ヶ月
物は8.175%から8.225%へ上昇した。
リスクリバーサルでは短期物の円コール買いの動きが強まり25デルタ円コール・ド
ルプット1ヶ月物は+0.325%から+0.400%へ拡大した。3ヶ月物は+0.50%、6ヶ月物
は+0.575%とそれぞれ昨日と同水準で推移している。
【株式市場】
NY株式相場は下落。主要企業の業績中間発表や来期の予想に注目が集まる中、引き
続きFOMC(連邦公開市場委員会)を控えて金利先高感が嫌気されており、引けにかけ
て下げ幅を広げる展開となった。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇す
る一方で、半導体・半導体製造装置や運輸が軟調。住宅メーカーのトールブラザー
ズ(TOL)は慎重な来年度予想を示す一方で、前年同期比72%増の好決算を発表して上
昇。一方でテキサス・インスツルメンツ(TXN)は昨夕の業績中間報告で予想の下限を
引き上げたものの小幅下落。本日マーケット終了後に業績中間報告を行うインテル
(INTC)も連れ安となった。ダウ構成銘柄では、マクドナルド(MCD)が11月の既存店売
上高は4%増となったものの、ヨーロッパでの売上が横這いとなっている事が嫌気さ
れて下落した。結局ダウは55.79ドル安の10755.12、ナスダックは5.55ポイント安の
2246.46で取引を終了した。インテル(INTC)は業績中間報告で売上予想を従来の102
〜18億ドルから104〜106億ドルへと狭めたが、中間値が変わらなかった事から時間
外取引ではやや下落して取引されている。
【経済指標】
米・先週分の新規失業保険申請件数:32.7万件(予想31.7万件、前回32.1万件←
32.0万件)
【要人発言】
スノー米財務長官
「米国は短期の財政赤字問題を抱えている」
「米国は資金未調達の財政債務に焦点を当てるべき」
「アジアには更なる柔軟相場を求める」
「米国は中国の人民元改革ペースに失望しており、速やかな改革を望んでいる」
ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「12月の利上げは一連の利上げの決定ではない」
「ECBはインフレリスクを注視していく」
「金融政策は未だ緩和的にある」
「金利引き上げは適切であった」
「インフレリスクは上昇」
「ドイツ輸出、投資は強い」
「貯蓄率の上昇、失業率が消費を妨げる」
「消費は中期的に上昇」
「利上げ後も上方インフレリスクは残る」
「ドイツGDPは2006年度には1.4%を予想」
「更なる利上げも除外できず」
「利上げは前もっては分かりえない」
「ECBの利上げは連続利上げを肯定も否定もしていない」
ハーレー・アイルランド中銀総裁
「金利引き上げは価格安定を助ける」
「ECBは連続利上げを決定していない」
「金利水準は成長をかなり助けている」
「ECBは経済指標を注視していく」
「堅調な財政には低水準の金利に低インフレが必要」
ビーニ・スマギECB専務理事
「ECBは金利引き締め局面に入っていない」
「政策の実行には時期が大事。12/1の利上げはインフレの予防に向けた第一歩。完
全な予防ではない」
パパデモスECB副総裁
「利上げは予想されていた事であり、影響はかなり緩やかなもの」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 120.45 120.77 119.98 120.35
ユーロ・ドル 1.1741 1.1850 1.1741 1.1820
ユーロ・円 141.71 142.59 141.36 142.24
ドル・スイス 1.3079 1.3108 1.2967 1.3002
ポンド・ドル 1.7407 1.7561 1.7352 1.7529
株式市場:
NYダウ 10808.43 10847.25 10729.67 10755.12
ナスダック 2253.54 2261.61 2233.74 2246.46
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.713 4.669
米国債10年物 4.509 4.464
先物市場:
NY金先物 519.0 523.9 515.8 522.7
NY原油先物 59.50 60.80 59.10 60.66
シカゴ日経平均先物 15200 15290 15130 15180
(フィスコ) - 12月9日7時32分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051209-00000002-fis-brf