★阿修羅♪ > 国家破産43 > 613.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
第138回
バブル化懸念はまだ早い
中堅優良株になお注目を
11月第3週末の日経平均は、前日の240円高に続き、
211円高の1万4623円引け。戻り高値水準からさらに上値を追う
典型的なブル相場様相である。この背景に9月中間期大幅増益などの好条件が
あるのはむろんだが、1点に絞れば、旺盛な買いパワーが戻り売り圧力をハネ返す
「需給相場」ということになろう。買い方・売り方の力関係は、
(11月上旬時点での)信用売り損益率▲(マイナス)18%超が端的に示すとおり。
この様相から、早くも株式市場の「バブル化」への懸念が一部で生じている。
だが、私見では“まだ早い”。第一、バリエーション(基本レシオによる査定)上、
そうムリな水準に達したわけではないのだ。いわゆるバブル化が進む過程では、
とかく<買い上げた“アトから”整合性(買い根拠)づくりがなされる>――
たとえば、80年代後半のバブル株高当時の「Qレシオ」による株高正当化。
いずれ先行き、そうした段階を迎えるにしても、東証1部・平均(予)PERが
20倍台後半に達したあとになろう。これから年末年始にかけ、
むろん上げ一方ではなく、騰勢一服はあるが、平均ベースで中期平均線からの
上方乖離幅が4〜5%に縮小する程度にとどまるのではないか。
押し目での買い直しを前提にした利益確定策も考えられるが、
(三菱自動車などは別として)有効な買い直しができる押し目になるか、どうか。
「需給相場」である以上、とりわけ金融の量的緩和が今後、
どう修正されるかが注目される(現状、政府・与党・日銀の間で見解対立中)が、
これは早くて年明け以降の問題で、当面は留意にとどめるのが現実的である。
さて、ここでの投資スタンスとしては、TOPIXや2部・新興市場指数の
相対的堅調さが象徴する“裾野の拡がり”に注目して、
中堅好内容株を優先したい。――実は、本欄ではここ半年、
中小型中心に注目株を掲げてきたので、基本的にはその延長になる。
松本音彦のマーケット・アイ - オール投資DIGITAL
東洋経済新報社の「オール投資」編集部がさまざまな投資情報を提供。
//all.toyokeizai.co.jp/matsumoto/