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「為替」 弱い米住宅指標や為替報告書でドル急落、ドル・円年初来高値119.94円→118.34円/ニューヨーク外国為替市場概況
「弱い米住宅指標や為替報告書でドル急落、ドル・円年初来高値119.94円→118.34
円」ニューヨーク概況 2005年11月29日(火曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子
片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:25JST 「「弱い米住宅指標や為替報告書でドル急落、ドル・円年初来高値119.94円→118.34円」
【ロンドン市場概況】
週初28日のロンドン外為市場では、ポンド・ドルやユーロ・ドルで下値を試す動
きが一時強まったが続かず、方向感のない動きになった。ポンド・ドルは1.7051ド
ルまで下落後1.7113ドルまで上昇、ユーロ・ドルは1.1681ドルまで下落後1.1716ド
ルまで上昇、ドル・スイスは1.3237フランまで上昇後1.3199フランまで下落した。
ドル・円は、119円94銭まで上昇したが、120円オプション防戦のドル売りに押し返
され119円76銭まで下落、ユーロ・円は140円04銭から140円34銭まで強含みに推移し
た。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ブルトン仏経済財務産業相
「ECBは恐らく25ベーシスポイントの利上げを行うと予想、利上げは金融引き締めサ
イクルの始まりを意味しない」
仏中銀11月月報
「先進国のインフレリスク、原油などの商品価格上昇で高まった」
「世界の貯蓄率の分布が金融・外為市場を混乱させる恐れがある持続不能なもので
ある可能性がある」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:119円76銭、ユーロ・ドル:1.1720ドル、ユーロ・円:140円34銭、ポン
ド・ドル:1.7106ドル、ドル・スイス:1.3208フラン
【ニューヨーク市場概況】
週初28日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想下回る米10月の中古住宅販
売で‘不動産市場はピークをうった’との観測が広がり、債券利回りの低下に伴い
119円86銭から119円20銭手前まで下落した。米財務省が“本日為替報告書を公表す
る”と発表した事から調整などのドル売りが加速し118円34銭まで続落したが、公表
された報告書が大方の予想通り「中国を為替操作国と認定せず」となった事から118
円85銭前後まで戻して引けた。
ユーロ・ドルは欧米金利差の縮小観測を受けて1.1708ドルから1.1903ドルまで上昇
するが、引けにかけたドル反発を受けて1.1850ドル前後まで軟化して引けた。ユー
ロ・円はユーロ・ドルの上昇に連れて140円26銭から140円95銭まで上昇した。ポン
ド・ドルは1.7085ドルから1.7343ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.3219フラン
から1.2994フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は下落。原油需要の大部分を占める米北東部で温暖な気候が続いており、
今週も平年を上回る気温で推移すると伝えられている事から売りが優勢となった。
ヒーティングオイル相場が前回発表された蒸留油在庫(ヒーティングオイル含む)
が予想以上に増加していた影響も手伝って約4ヶ月ぶりの安値水準まで続落するな
ど、他のエネルギー相場の下落も売りを強める要因となった。NYMEX原油先物価格
(1月限)は時間外取引から下落を続けて57.36ドル(前営業日比1.3%安)で引け
た。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、ロンドン市場で119円94銭の2003年8月以来の高値を更新
した後、米債券利回りの低下などから利食い売りに押され反落している。この動き
を受けたオプション市場での変動率は、1ヶ月物は7.450%から7.65%、3ヶ月物は
7.875%から7.925%へそれぞれ上昇、6ヶ月物は8.075%で先週末と同水準での取引
となっている。
リスクリバーサルでは方向感に欠ける相場から様子見気配が強く、先週末と同水準
で、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.400%、3ヶ月物は+0.500%、6ヶ月
物は+0.575%での取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。前週の上昇を受けて朝方から利食い売り先行の展開となった。
年末商戦の出だしは概ね良好との見方が多いものの、大幅な値引きによる利益率の
低下が一部で懸念されており、終日軟調に推移した。セクター別では、電気通信サ
ービスや自動車・自動車部品が上昇する一方で、エネルギーや耐久消費財アパレル
が軟調。アマゾン(AMZN)が現時点で「iPod」が一番の売れ行きであることを明らか
にし、アップル(AAPL)が小幅高。プレーサードーム(PDG)の買収に意欲を示したニュ
ーモントマイニング(NEM)も買われた。一方で、レッグメーソンがオンライン宝飾品
小売のブルーナイル(NILE)やヤフー(YHOO)の投資判断を引き下げ、両社とも下落。
ダウ構成銘柄では、メルク(MRK)が7000人の人員削減を発表して4.8%下落となる一
方で、GM(GM)はストライキ回避に向けてデルファイが労組と交渉していることが明
らかとなり上昇した。結局ダウは40.90ドル安の10890.72、ナスダックは23.64ポイ
ント安の2239.37で取引を終了した。全米小売業協会の発表によれば先週末の小売売
上高は279億ドルと前年同期比の22%増となった模様。但し、11-12月全体では6%増と
前年の6.7%より伸び率が鈍化すると予想するなど、やや慎重な見方も広がってい
る。
【経済指標】
米・10月の中古住宅販売:709万件、前月比2.7%減(予想717万件、9月729万件←
728万件)
【要人発言】
米財務省:為替報告書
「中国は人民元の操作を行っていない」
「中国の7月の人民元切り上げは‘為替操作国’との認定を避けるのに役立った」
「‘為替操作国’との認定を避けるため、中国は引き続き更なる通貨改革が必要」
「マレーシアと通貨に関しての話し合いを始める予定」
アダムズ米財務次官
「米貿易相手国の中に為替操作国は無い」
「米国財務省の通貨分析は改良されている」
「米国は中国と密な話し合いをおこなった」
「中国の為替レートは歪みをつくり、引き続き存在している」
「中国高官は市場の柔軟性を約束した」
「中国通貨政策には問題がある」
「これからの為替報告書の内容は中国の行動次第」
「中国は速やかに改革を進めるべき」
「IMFは通貨問題に関して大きな役割を持つべき」
「IMFが更に通貨に焦点を置く事を望む」
「米国は人民元に引き続き注視をしていく」
「ブッシュ政権は議会の保護主義的法案に反対する」
ファーガソン米FRB副議長
「市場の金融システムに対する圧力が経済成長に支障をきたすようであれば金融政
策を変更する必要があるだろう」
アルムニア欧州委員会委員
「欧州経済は景気回復を継続しており、2006年-2007年には潜在的成長水準に近い回
復となるであろう」
「欧州経済は世界経済成長の強さのおかげで回復基調にある」
ブラウン英財務相
「G7に中国、ブラジル、インド、南アフリカが招待」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 119.86 119.94 118.34 118.83
ユーロ・ドル 1.1691 1.1903 1.1681 1.1850
ユーロ・円 140.15 140.96 140.04 140.80
ドル・スイス 1.3228 1.3237 1.2994 1.3053
ポンド・ドル 1.7067 1.7343 1.7049 1.7300
株式市場:
NYダウ 10932.74 10951.93 10881.63 10890.72
ナスダック 2262.02 2264.06 2239.34 2239.37
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.658 4.620
米国債10年物 4.427 4.404
先物市場:
NY金先物 501.0 503.2 497.2 502.6
NY原油先物 58.00 58.25 56.70 57.36
シカゴ日経平均先物 15000 15000 14845 14860
(フィスコ) - 11月29日7時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051129-00000002-fis-brf