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「為替」 ハト派FOMC議事録で米利上げ継続観測後退、ドル急落118.67円/ニューヨーク外国為替市場概況
「ハト派FOMC議事録で米利上げ継続観測後退、ドル急落118.67円」ニューヨーク概
況 2005年11月22日(火曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:33JST 「ハト派FOMC議事録で米利上げ継続観測後退、ドル急落118.67円」
【ロンドン市場概況】
22日のロンドン外為市場では、ドル買いが優勢となり、ドル・円は119円37銭まで上
昇、ユーロ・ドルは1.1687ドルまで下落、ポンド・ドルは1.7107ドルまで下落、ド
ル・スイスは1.3241フランまで上昇した。しかしながら、ドル売り圧力も強く、ド
ル・円は119円10-20銭、ユーロ・ドルは1.1710-20ドル、ポンド・ドルは1.7120-30
ドル、ドル・スイスは1.3200-10フランまで戻した。ドイツ連邦議会は、メルケル・
キリスト教民主同盟(CDU)党首をドイツ首相に選出した。
【経済指標】
独・第3四半期のGDP:前期比+0.6%、前年比+1.3%
仏・10月の消費支出:前月比-0.6%
【要人発言】
クアデン・ベルギー中銀総裁
「欧州中銀は、マイナス実質金利に対処する必要があるが、これは経済成長にブレ
ーキをかけることを意味しない」
「トリシェ欧州中銀総裁の金融政策への見解を共有」
「ユーロ下落が金融情勢を緩和している」
「最近の経済指標は景気回復を示唆している」
アルムニア欧州委員会委員(経済通貨問題担当)
「ユーロ圏経済、景気回復基調が強まる見通し」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:119円37銭、ユーロ・ドル:1.1705ドル、ユーロ・円:139円70銭、ポン
ド・ドル:1.7111ドル、ドル・スイス:1.3221フラン
【ニューヨーク市場概況】
22日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米系筋などの年初来高値を狙う動き
で一旦119円52銭まで上昇したが、米11月のリッチモンド連銀製造業業況指数が5ヶ
月ぶりに低下した事で下落に転じた。米FOMC議事録が一部メンバーが利上げ行き過
ぎに警戒を示すなどのハト派的な内容であった事から米金利が低下、ドル売りに拍
車がかかり118円67銭まで下落し、安値圏118円75銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは短期投機筋の売りに押されて1.1685ドルまで下落したが、各国中銀
の買いに下げ止まり、ハト派FOMC議事録を受けて1.1825ドルまで急反発し、ほぼ高
値で取引を終えた。ユーロ・円は本邦筋の買い主導で139円47銭から140円41銭まで
上昇した。ポンド・ドルは2年ぶり安値1.7066ドルをつけた後1.7238ドルまで反発し
た。ドル・スイスは1.3244フランから1.3093フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は続伸し、約2週間ぶりの戻り高値をつけた。先週末に約5ヶ月ぶりの安値
まで売り込まれたものの、米北東部の気温低下をきっかけに暖房需要の増加観測が
強まっており、今週に入って買戻しが優勢となっている。しかしながら、明日発表
予定の原油在庫が増加する見込みとなっているほか、GSが原油相場見通しを下方修
正した事から上値は抑えられた。NYMEX原油先物価格(1月限)は朝方から買いが先
行し、結局58.84ドル(前日比1.9%高)で引けた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はドル高値を試すものの高値更新はならず、その後ドル買い
意欲は後退している。日米祝日を控えたオプション市場では売りが先行しており1ヶ
月物は8.000%から7.800%、3ヶ月物は8.025%から7.975%、6ヶ月物は8.175%から
8.075%へそれぞれ低下している。
リスクリバーサルでは様子見気配が強く、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.325%から+0.300%は縮小、3ヶ月物は+0.40%から+0.45%へ拡大、6ヶ月物は
+0.525%で昨日と同水準で取引されている。
市場では120円ストライクオプションの売りの動きが活発で話題となっている。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。朝方は原油価格が58ドル台へと反発した事で売りが先行したも
のの、午後になってFOMC議事録が公表されると一部メンバーが過度の金融引き締め
に警戒感を示した事が伝わり、“利上げ打ち止めは間近”との観測から引けにかけ
て上昇する展開となった。セクター別では半導体・同製造装置やエネルギーが上昇
する一方で、家庭用品・パーソナル用品や医薬品・バイオが軟調。マイクロン
(MU)はインテル(INTC)とのNAND型フラッシュメモリーの合弁事業発表を受け
て、メリルリンチが投資判断を引き上げて大幅高。昨日売られたサンディスク
(SNDK)も反発した。予想を上回る決算を発表したハインツ(HNZ)も小幅高。ダウ
構成銘柄では、インテルやアルトリア(MO)が上昇する一方で、ファイザー(PFE)
やマイクロソフト(MSFT)が売られた。結局ダウは51.15ドル高の10871.43、ナスダ
ックは11.89ポイント高の2253.56で取引を終了した。利上げ打ち止め期待感から、
金融や住宅などの金利敏感セクターに幅広く買いが入った。
【経済指標】
カナダ・10月のコア消費者物価指数:前年比+1.7%(予想+1.8%、9月+1.7%)
米・11月のリッチモンド連銀製造業業況指数:9(予想10、10月12)
【要人発言】
FOMC議事録(11/1会合分)
「声明の文言は近いうちに変更が必要」
「政策見通しに関する文言を変更する可能性」
「政策は更に経済指標によるところが多くなった」
「メンバーの一部は金利引き上げの行き過ぎに警戒も表明」
「コアインフレはこのところ抑制されている」
「長期的インフレは引き続き抑制されている」
「潜在的なインフレ予想は主な懸念」
「経済成長は引き続き堅調」
「潜在的景気の中たるみ状態はかなり限られている」
「ハリケーン後の米経済はかなり好調」
「ハリケーンの影響は短期的となる模様」
「エネルギー価格がコア価格に反映される可能性がリスク」
「エネルギー高が消費者信用を低下させる可能性がある」
「住宅市場は引き続き強いが、長く待たれていた、住宅市場の冷却も近い」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「利上げは欧州定例理事会ごとに評価を行うため先入観はない」
ベルルスコーニ・イタリア首相
「ECBの金利引き上げには心配していない」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「金融政策で重要な鍵は予想が可能であるという事。金利引き上げ後に、利下げを
強いられる場合にはECBの政策は失敗という事になる」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 119.22 119.52 118.67 118.74
ユーロ・ドル 1.1729 1.1825 1.1685 1.1814
ユーロ・円 139.61 140.41 139.47 140.27
ドル・スイス 1.3214 1.3244 1.3093 1.3108
ポンド・ドル 1.7128 1.7238 1.7066 1.7223
株式市場:
NYダウ 10815.96 10877.43 10787.22 10871.43
ナスダック 2234.57 2257.77 2232.74 2253.56
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.659 4.655
米国債10年物 4.459 4.430
先物市場:
NY金先物 493.5 494.5 490.6 492.9
NY原油先物 58.65 59.00 58.36 58.84
(フィスコ) - 11月23日7時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051123-00000001-fis-brf