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GMが大規模リストラ策発表、北米の12拠点閉鎖へ
【ニューヨーク=小山守生】米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、2008年までに9工場を含む北米12拠点を閉鎖するなどの大規模リストラ策を発表した。
6月に発表していた北米工場労働者の人員削減数も5000人上積みし、3万人を削減する。これにより、06年末までに70億ドル(約8300億円)のコスト削減を目指すとしている。
一方、米自動車2位のフォード・モーターも同日、北米の管理部門などに勤めるホワイトカラー従業員の約10%に相当する約4000人を、2006年3月までに追加削減する方針を明らかにした。今年既に実施した約3000人の削減と合わせると、約7000人のホワイトカラー削減となる。
GMやフォードは米国での販売不振に苦しんでおり、GMは四半期ベースで4期連続赤字が続いている。生産部門をスリム化して黒字化を図りたい考えだ。
GMは北米に約80の生産拠点があるが、今回閉鎖するのは、ミニバンを生産するジョージア工場やスポーツ用多目的車(SUV)を生産するオクラホマ工場など5つの完成車工場と、4つの部品工場。部品加工や製品保管など3つのサービス拠点も閉鎖する。
これにより、08年時点の生産能力を02年より約30%減の年間420万台に引き下げる。
GMは今月、経営不振の要因の一つだった従業員・退職者向けの医療費負担を年間10億ドル削減することで、全米自動車労働組合(UAW)と合意した。
今後は、新車開発力の回復やトヨタ自動車などに比べ出遅れている環境関連技術の向上などが課題となる。
(読売新聞) - 11月22日3時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051121-00000116-yom-bus_all