★阿修羅♪ > 国家破産43 > 410.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 小泉首相発言&米金利上昇でドル全面高、ドル・円118.92円まで上昇/ニューヨーク外国為替市場概況
「小泉首相発言&米金利上昇でドル全面高、ドル・円118.92円まで上昇」ニューヨ
ーク概況 2005年11月15日(火曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:18JST 「小泉首相発言&米金利上昇でドル全面高、ドル・円118.92円まで上昇」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、週明けで材料難から全般的に小動きのスタートと
なり、ユーロ・ドルはそのままの流れで1.1734ドルから1.1765ドルで、ドル・スイ
スは1.3083フランから1.3120フランで取引された。だが、ドル・円は、117円96銭か
ら118円09銭で118円挟みの取引の後、日本の金融政策に対し政府・与党サイドから
牽制的な発言が出ていることを材料にしたとみられる円売りが強まり、小泉首相の
「量的緩和解除の時期、物価がゼロ%以上でないといけない」との発言をきっかけ
に118円50銭トライとなり、118円70銭まで上昇した。ユーロ・円は138円58銭から
139円40銭まで上昇し、ポンド・円は205円85銭レベルから207円13銭レベルまで上昇
した。また、ポンド・ドルは、ショートカバーの買いで1.7435ドルから1.7495ドル
まで上昇後、イギリスの10月生産者物価の低下をきっかけに1.7450レベルに反落し
た。
【経済指標】
英・10月の生産者物価:
産出 前年比+2.6%(今年6月以来の低水準)(予想+2.9%、10月+3.3%)
投入 前年比+7.5%(04年12月以来の低水準)(予想+7.0%、10月+10.1%)
【要人発言】
細川財務次官
「デフレ継続しており克服に向け政府・日銀一体での最大限の努力が必要」
小泉首相
「量的緩和解除の時期、物価がゼロ%以上でないといけない」
グラッサー・オーストリア財務相
「ECBは利上げ不要、インフレリスクはない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:118円81銭、ユーロ・ドル:1.1714ドル、ユーロ・円:139円12銭、ポン
ド・ドル:1.7408ドル、ドル・スイス:1.3149フラン
【ニューヨーク市場概況】
14日のニューヨーク外為市場では、ロンドン市場での小泉首相の発言や米金利の上
昇を受けてドル買いが強まり、ドル・円は2003年8月以来の高値である118円92銭ま
で上昇した。119円手前のオプション防戦売りなどに押されて一旦118円62銭まで弱
含んだものの、高値圏118円80銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米債券利回りの上昇を受けて1.1717ドルから1.1660ドルまで下落し
た後、1.1650ドル手前のオプション防戦買いをこなせずに1.1685ドル前後に戻して
引けた。ユーロ・円はユーロ・ドルの下落に連られる形で139円12銭から138円62銭
まで下落し、138円85銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7413ドルから1.7343ドルま
で下落した。ドル・スイスは1.3142フランから1.3212フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は4日ぶりに反発。「今週末にかけて米北東部の気温が低下する」との気象
情報を受けて暖房需要の増加観測が強まったほか、先週末まで連日で3ヵ月半ぶりの
安値を更新した反動から買い戻しが優勢となった。しかしながら、原油在庫が5週連
続で予想以上に増加している上に、国際エネルギー機関(IEA)が4ヶ月連続で2006
年の世界の原油需要見通しを下方修正するなど供給懸念が後退している事から上値
は重く、中期的な緩やかな下落トレンドが続いている。NYMEX原油先物価格(12月
限)は先週末終値近辺で揉み合い、57.69ドル(先週末比0.2%高)前後で取引を終
えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は小泉首相の「量的緩和解除の時期、物価がゼロ%以上でな
いといけない」との発言をうけ、135円14銭から101円68銭の半値戻しである118円40
銭を上回り2年3ヶ月ぶりの円安となっている。オプション市場では短期物で買いの
動きが強まり、変動率は1ヶ月物は7.600%から7.90%、3ヶ月物は7.925%から
8.075%へそれぞれ上昇している。6ヶ月物は8.125%で先週末から変わらずとなって
いる。
リスクリバーサルでは、ドル・円上昇にもかかわらず下方リスクの警戒観が引き続
き強い模様で先週末の水準からほとんど変化がない。25デルタ円コール・ドルプッ
ト、1ヶ月物は+0.325%から+0.300%へ小幅縮小、3ヶ月物は+0.45%、6ヶ月物は
+0.525%で先週末と同水準となっている。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。一部企業の決算が好感されたものの、今週発表が予定され
ている各種インフレ指数や小売売上高などの経済指標を見極めたいとの思惑から小
動きに終始する展開となった。セクター別では、半導体・同製造装置や素材が上昇
する一方で医薬品・バイオや自動車・同部品が下落した。ウォルマート(WMT)は予想
に一致する決算を発表すると同時に、強気見通しを示した事から小幅上昇。またロ
ウズ(LOW)も予想を上回る決算を発表して強含んだ。製紙のジョージアパシフィック
(GP)はコーク・インダストリーズから買収提案を受けて急騰。またナイト・リッダ
ー(KRI)はゴールドマンサックスをアドバイザーとして身売りを検討しているとの報
道で上昇。スターウッドホテルズ(HOT)は38の施設をホスト・マリオット(HMT)に売
却する事で合意に達した事から小幅高。ダウ構成銘柄では、ゼネラルモーターズ
(GM)が3%を越す下落となった。結局ダウは11.13ドル高の10697.17、ナスダックは
1.52ポイント安の2200.95で取引を終了した。ウォルマートは年末商戦について楽観
的な見方を示しており、小売セクターに買い安心感が広がっている。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
グリーンスパン米FRB議長
「米国は赤字の資金調達に問題なし」
「海外資本の米国投資もいずれ失速するため、経常赤字を永遠に持続し続けるわけ
には行かない」
「経常赤字の資金調達は更に困難となる可能性がある」
「外貨準備通貨としてのドルの役割は変わらず」
「米金利の上昇、為替、米国財政赤字の縮小も経常赤字の是正には繋がっていな
い」
「国際化が赤字に繋がっている模様」
アルムニア欧州委員会委員
「ユーロ圏の年後半の経済成長は加速している」
「ユーロ圏の2006年度、2007年度の成長も強い」
「2006年度のユーロ圏成長は2%を予想」
「原油価格の上昇、経常収支の不均衡が下方リスク」
ウェーバー・ドイツ連銀総裁
「原油価格はユーロ圏12ヶ国の経済にとって主要リスクである」
「欧州の潜在成長率は低水準」
「ユーロ圏12ヶ国は原油高による第2次影響を避ける必要がある」
「物価見通しは悪化」
イッシング欧州中銀理事
「インフレを抑制させる事が経済成長の鍵となる」
「インフレは2%以上」
「ユーロ圏成長は冴えない」
リード上院議員
「バーナンキ氏は‘論争を呼ばない’選択」
「バーナンキ氏の承認は速やかに行われるであろう」
「賃金、財政、連銀の自主性に関して質問するつもり」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
ドル・円 118.01 118.92 117.96 118.79
ユーロ・ドル 1.1744 1.1770 1.1660 1.1688
ユーロ・円 138.72 139.36 138.58 138.86
ドル・スイス 1.3094 1.3212 1.3079 1.3180
ポンド・ドル 1.7472 1.7497 1.7343 1.7369
株式市場:
NYダウ 10686.60 10710.06 10674.28 10697.17
ナスダック 2203.10 2206.88 2197.12 2200.95
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.741 4.797
米国債10年物 4.533 4.608
先物市場:
NY金先物 469.8 470.6 467.5 469.1
NY原油先物 58.20 58.20 57.35 57.69
シカゴ日経平均先物 14140 14165 14100 14150
(フィスコ) - 11月15日7時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051115-00000002-fis-brf