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「為替」 海外資本の米流入継続観測で118.27円まで上昇、米9月貿易赤字は過去最大/ニューヨーク外国為替市場概況
「海外資本の米流入継続観測で118.27円まで上昇、米9月貿易赤字は過去最大」ニュ
ーヨーク概況 2005年11月11日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山
善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:29JST 「海外資本の米流入継続観測で118.27円まで上昇、米9月貿易赤字は過去最大」
【ロンドン市場概況】
10日のロンドン外為市場では、米9月の貿易収支の発表待ちで模様眺めムードが強
い中、ユーロ・ポンドでユーロ売りストップロスを試す動きをきっかけにポンド・
ドルが上昇したことを受け、ドル売りが優勢になった。ユーロ・ポンドは0.6740-50
レベルのストップロスをつけて0.6754ポンドから0.6733ポンドまで下落、ポンド・
ドルは1.7422ドルから1.7503ドルまで上昇、ユーロ・ドルは1.1762ドルから1.1789
ドルまで強含み、ドル・スイスは1.3104フランから1.3056フランまで下落した。ド
ル・円は117円56銭から117円70銭で小動きとなり、ユーロ・円は138円35銭から138
円63銭に強含んだ。
【経済指標】
仏・10月のEU基準CPI:前月比横ばい、前年比+2.0%(予想前年比+2.1%、8月
+2.4%)
仏・9月の鉱工業生産:前月比+0.2%(予想+0.4%、8月+1.2%)
仏・9月の貿易収支:-17.24億ユーロ(8月-22.32億ユーロ)
仏・7-9月期のGDP:前期比+0.7%(予想+0.5%、前期+0.1%)
【要人発言】
欧州中央銀行(ECB)
「05年ユーロ圏CPI上昇率は2.2%、06年は2.0%の見通し」
「05年ユーロ圏GDP伸び率は1.3%、06年は1.7%の見通し」
ブルトン仏経済財務産業相
「第3四半期の仏GDP伸び率は0.7%」
「フランス経済は大幅に改善している」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「中期的なインフレ見通しに強い警戒が必要」
「いかなる政策決定も慎重に検討する必要」
「ECBは中期的なインフレ見通しを重視することが使命」
「これまでのところ二次的なインフレ効果はみられず」
ドイツ経済研究所(DIW)
「第3四半期の独GDP伸び率は0.6%の見通し(前回見通し0.5%)」
渡辺財務官
「現在の為替、特段円安とは認識していない」
「あわててアクションをとる水準ではない」
「12月G7はエネルギー価格が一番大きな課題、世界的な金利上昇も議論」
「12月G7、中国含めG7以外の国を呼ぶ計画聞いていない」
「G7では人民元を切り上げろという議論はしていない」
国際エネルギー機関(IEA)
「2005年の世界のエネルギー需要の伸び予想を下方修正」
独連銀金融安定報告
「ドイツの金融システムは危機に対応できるが、リスクも残る」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円67銭、ユーロ・ドル:1.1769ドル、ユーロ・円:138円47銭、ポン
ド・ドル:1.7487ドル、ドル・スイス:1.3085フラン
【ニューヨーク市場概況】
10日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はハリケーン後の米9月の貿易赤字が過
去最大を記録した事から117円35銭まで下落した。米ミシガン大消費者信頼感指数が
4ヶ月ぶりに上昇に転じたほか、米10年債入札で外国中銀の買いが半分以上を占め、
これによる海外資本の米国への流入継続観測がドル買いに拍車をかけて118円27銭ま
で反発し、ほぼ高値で引けた。
ユーロ・ドルは貿易収支発表後に1.1798ドルまで上昇したが、「著名米コンサルタ
ント会社が“年内のECB利上げはない”と予想した」との噂や米企業のレパトリ絡み
のユーロ売り、米10年債入札後のドル買いを受けて1.1675ドルまで反落し、1.1685
ドル前後の安値圏で引けた。ユーロ・円はユーロ・ドルの動向に連れて138円76銭に
上昇した後138円07銭まで下落し、138円15銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.7518
ドルから1.7399ドルまで下落した。ドル・スイスは1.3045フランから1.3159フラン
まで上昇した。
【原油市場】
原油相場は続落。昨日、原油在庫が5週連続で予想以上に増加している事が明らかに
なったほか、国際エネルギー機関(IEA)が本日発表した月報において2006年の世界
における原油需要見通しを4ヶ月連続で下方修正した事から売りが優勢となった。な
お、IEAは価格上昇や温暖な気候を主な理由に需要予測を引き下げた。NYMEX原油先
物価格(12月限)は下落を続け、7月下旬以来の安値57.80ドル(前日比1.9%安)で
取引を終えた。本日の下落でこれまで約2週間に渡って下値を支えた水準58-59ドル
を完全に割り込んだ事から今後調整売りが一段と強まる可能性がある。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はハリケーン後の米9月貿易赤字が過去最大となった事を受
け、ドルは一旦売られるものの、下値では買いが控えており、ドル反発する展開と
なった。又明日は米国祝日ベテランズ・デーにあたリ連休となるため、オプション
市場では短期物での売りが目立っている。変動率は1週間物は7.5%から7.2%、1ヶ
月物は7.600%から7.575%へそれぞれ低下、3ヶ月物は8.025%、6ヶ月物は8.175%
でそれぞれ昨日と同水準と動意が乏しい。
リスクリバーサルでも調整色が強く25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.275%から+0.25%へ小幅縮小、3ヶ月物は+0.400%から+0.45%へ拡大、6ヶ月物
は+0.525%で昨日と同水準の小動きとなっている。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。主要企業で相次いで決算修正が発表されたことが嫌気され、下
落して始まった。しかし10年物米国債の入札が好調であった事に伴って長期金利が
低下、また原油価格も57ドル台まで低下した事から午後になって急上昇する展開と
なった。セクター別では、不動産や小売セクターが上昇する一方で、エネルギーや
自動車・自動車部品が軟調。政府系住宅金融のファニーメイ(FNM)は新たに不正な
会計処理が発覚したことで小幅下落。シスコ(CSCO)は決算で売上に慎重な見通し
を示したことで3.4%安となった。一方で、増配と自社株買い枠の拡大を発表したイ
ンテルが上昇。予想を上回るミシガン大学消費者信頼感指数の発表を受けて、ウォ
ルマート(WMT)やターゲット(TGT)などの小売も買われた。その他のダウ構成銘
柄では、GM(GM)が2001年の利益を最大で4億ドル過大計上していた事が発覚、決算
書の修正を発表して4.5%安となった。結局ダウは93.89ドル高の10640.10、ナスダ
ックは20.87ポイント高の2196.68で取引を終了した。マーケット終了後に決算を発
表したデル(DELL)は、売上・利益とも下方修正後の事前予想に一致し、時間外取
引では小幅上昇して取引されている。
【経済指標】
英中銀金融政策委員会の結果:政策金利4.5%で据え置き
カナダ・9月の貿易収支:+70億加ドル(予想+50億加ドル、8月+64億加ドル←+56億
加ドル)
米・9月の貿易収支:-661億ドル(予想-610億ドル、8月-593億ドル←-590.3億ド
ル)
主要各国別の貿易赤字
中国:201億ドル(前月比+8.8%)、カナダ:73.8億ドル(同比+11.7%)
英国:12.9億ドル(同比+28.9%)、日本:64億ドル(同比-2.8%)
ドイツ:35.1億ドル(同比-21.8%)、OPEC:90.5億ドル(同比-0.7%)
米・10月の輸入物価:前月比-0.3%(予想ゼロ、9月+2.3%)
米・10月の輸出物価:前月比+0.6%(9月+0.9%)
米・先週分の新規失業保険申請件数:32.6万件(予想32万件、前回32.4万件←32.3
万件)
米・11月のミシガン大学消費者信頼感指数:79.9(予想76.5、10月74.2)
米・10月財政収支:-472億ドル(予想-550億ドル、前年同月-573億ドル)
【要人発言】
特になし
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.64 118.27 117.35 118.2
ユーロ・ドル 1.1769 1.1798 1.1675 1.1686
ユーロ・円 138.42 138.76 138.07 138.12
ドル・スイス 1.3091 1.3159 1.3045 1.3155
ポンド・ドル 1.7467 1.7518 1.7399 1.7412
株式市場:
NYダウ 10541.16 10655.53 10519.39 10640.10
ナスダック 2175.20 2196.75 2162.65 2196.68
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.835 4.738
米国債10年物 4.635 4.558
先物市場:
NY金先物 468.0 470.9 466.0 467.7
NY原油先物 58.20 58.25 57.40 57.80
シカゴ日経平均先物 14035 14120 14000 14110
(フィスコ) - 11月11日7時31分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051111-00000003-fis-brf