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2005.11.10
Web posted at: 15:25 JST
- CNN/REUTERS
北京――中国人民銀行の項俊波・副総裁はこのほど、中国は人民元を再調整するつもりはなく、将来的には市場の相場変動に委ねるつもりだと講演で発言し、米国が求めている人民元の再切り上げは行わないとの立場を示した。人民銀行の公式サイトが10日、講演内容を掲載した。
項副総裁は、「人民元の相場は将来、主に市場の需給関係で決められるようになる。当局による単発の調整はもうない」と発言。さらに「経済、財政、市場の状態などを見極めて、人民銀行が適切な時期に変動幅を再調整する」と述べたが、この変動幅が対米ドル変動幅0.3%のことかは明確にしなかった。
項副総裁は「市場の成長に応じて人民元相場を管理し、人民元相場を合理的でバランスの取れたレベルで基本的に安定させながら、より柔軟な変動相場制へ向けて改良を重ねていく」とも話している。
中国は7月21日に人民元を対米ドルで2.1%切り上げ、管理フロート制を導入。対米ドル変動幅0.3%は1日の上限だが、実際には7月21日以来3カ月以上で計0.3%しか上昇していない。
中国通貨当局は今年9月、米ドル以外の外貨に対する1日の変動幅を7月以来の1.5%から3%に拡大したが、対米ドル変動幅は据え置いた。
米議会などからは人民元の対米ドル再切り上げ圧力が強まっており、ブッシュ米大統領は8日にもアジア諸国のメディアに対し、「人民元を市場原理に合わせて評価する方向に今後も進むべき」と中国政府に伝えるつもりだと話している。
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200511100006.html