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「為替」 米貿易収支控えて調整相場、ドル・円は米金利上昇で117.75円まで上昇/ニューヨーク外国為替市場概況
「米貿易収支控えて調整相場、ドル・円は米金利上昇で117.75円まで上昇」ニュー
ヨーク概況 2005年11月10日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:27JST 「米貿易収支控えて調整相場、ドル・円は米金利上昇で117.75円まで上昇」
【ロンドン市場概況】
9日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは、1.1758ドルから1.1780ドルでもみ
合った後、1.1780-90レベルの戻り売りオファーによる上値の重さが嫌気され、徐々
にユーロ売りが強まり、1.1731ドルまで下落した。ポンド・ドルは、イギリスの9月
貿易赤字が予想より大きかったこともありポンド売りが優勢になり、1.7436ドルか
ら1.7363ドルまで下落、ドル・スイスは1.3094フランから1.3153フランまで上昇し
た。ドル・円は117円29銭から117円64銭まで強含み、ユーロ・円は138円25銭から
137円93銭まで軟調推移となった。
【経済指標】
英・9月の貿易収支:-54.41億ポンド(予想-53億ポンド、8月-56億ポンド)
【要人発言】
中国人民銀行
「中国、第4四半期に安定した金融政策を実施」
「今年のマネーサプライM2伸び率、17%の見通し」
「人民元の基本的な安定を維持する」
「為替制度での需給の役割を一段と強化する」
「デフレの可能性低いが、CPIの早期上昇は見込めず」
「資本流入を規制する一方で流出経路を拡大する」
「固定資産投資、引き続き増加圧力に見舞われている」
「05年GDP伸び率は9%超、CPI上昇率は約2%と予想」
ウェーバー独連銀総裁
「物価リスク、過去数週間で大幅に高まった」
独5賢人委員会
「2005年の独経済成長率は0.8%、06年は1.0%の見通し」
「ユーロ圏EU基準CPI上昇率、平均で05年2.2%、06年2.1%」
「ユーロ圏の金融政策環境は引き続き良好な見通し」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円37銭、ユーロ・ドル:1.1744ドル、ユーロ・円:137円80銭、ポン
ド・ドル:1.7391ドル、ドル・スイス:1.3142フラン
【ニューヨーク市場概況】
9日のニューヨーク外為市場は明日に米9月の貿易収支発表を控えて調整相場となっ
た。ドル・円は短期投機筋のストップロスを試す売りに押されて116円86銭まで下落
した後、米債利回りの上昇を受けて反発した。ショートカバーで117円75銭まで上昇
し、117円50銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはトリシェECB総裁のタカ派発言やロシア筋の買いに支えられて一旦
1.1789ドルまで上昇するが、米金利上昇に伴い1.1717ドルへ反落した。アンマンの
ホテルでの爆破事件を受けてドル弱含み1.1765ドル前後まで戻して引けた。ユー
ロ・円は人民元の追加切り上げ観測で137円60銭まで下落するが、スイス・円買いに
連れて138円43銭まで反発し高値圏で引けた。ポンド・ドルは1.7370ドル前後から
1.7459ドルまで上昇した。ドル・スイスは爆破事件を受けてスイスフラン買いが強
まり1.3167フランから1.3085フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は下落。本日発表された週次の原油在庫は5週連続の増加となり、その増加
量が事前予想を大きく上回る水準であった事から売りが先行した。しかしながら、
約2週間に渡って下値支持水準となる58ドル前後での買い意欲は強く、下げ渋る値動
きが続いた。NYMEX原油先物価格(12月限)は60ドル割れ水準で小動きとなり、結局
58.93ドル(前日比1.3%安)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は投機筋の売りに116円86銭まで下落後、米金利上昇に伴うド
ルの買い戻しに再び117円台での取引となっている。この動きを受けたオプション市
場では短期物の売りが先行し変動率は1ヶ月物は7.925%から7.600%、3ヶ月物は
8.075%から8.025%、6ヶ月物は8.200%から8.175%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、ブッシュ米大統領の訪中を控え人民元改革の観測が根強
く、短期物の円コール買い意欲は引き続き強い。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ
月物は+0.250%から+0.275%、2ヶ月物は+0.288%から+0.343%へそれぞれ拡大し
た。一方3ヶ月物は+0.400%、6ヶ月物は+0.525%でそれぞれ昨日と同水準で様子見
気分が強い。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。保険最大手AIG(AIG)の会計処理見直しが嫌気され売り先行で始
まったものの、原油価格の低位安定を背景に午後になって上昇に転じた。ただ引け
にかけてはアンマンでの爆破テロを受けて上げ幅をやや縮小する展開となった。セ
クター別では、不動産や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で、自動車・自動
車部品やエネルギーが軟調。アニメーションのピクサー(PIXR)は好決算とともに増
配を発表して11.2%上昇。一方でアニメキャラクターの版権などを取り扱うマーベ
ル・エンターテイメント(MVL)は予想を下回る決算とともに、来年度にも慎重な見通
しを示して急落となった。ダウ構成銘柄では、ビルゲイツ会長が幹部に宛てたメモ
で、ビジネスモデルが「大きな変化」に直面しているとの認識を示した事が伝わり
マイクロソフト(MSFT)が小幅下落。会計処理の見直しを発表したAIG(AIG)は利益が
上方修正になるとの見方から上昇となった。ドイツ証券のアナリストが慎重な見通
しを示したGM(GM)は大幅安となった。結局ダウは6.49ドル高の10546.21、ナスダッ
クは3.74ポイント高の2175.81で取引を終了した。マーケット終了後に発表したシス
コ(CSCO)の決算は一株利益で0.25ドルと事前予想を上回り、時間外取引で小幅上昇
して取引されている。
【経済指標】
米・9月の卸売在庫:前月比+0.6%(予想+0.4%、8月+0.5%)
米・週次の原油在庫報告:
原油在庫:前週比+442万バレル(予想+200万バレル、前回+273万バレル)
ガソリン在庫:同比+422万バレル(予想+120万バレル、前回+104万バレル)
蒸留油在庫:同比-8万バレル(予想+75万バレル、前回-16万バレル)
【要人発言】
スノー米財務長官
「米国は赤字削減の責任がある」
「不均衡是正には柔軟性のある通貨、経済成長の加速が必要」
ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁(投票権無)
「金融政策は経済情勢次第」
イッシング欧州中銀理事
「ECBはいつでも行動が可能」
「ECBは金利変更の時期に関する確約は出来ない」
「ユーロ圏での緩やかな景気回復の兆候が見えている」
トリシェECB総裁
「ECBは金利いつでも行動を起こせる」
「ECBはインフレに強い警戒が必要」
「世界経済成長は強い」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.36 117.75 116.86 117.52
ユーロ・ドル 1.1768 1.1789 1.1717 1.1764
ユーロ・円 138.13 138.43 137.60 138.26
ドル・スイス 1.3103 1.3167 1.3085 1.3107
ポンド・ドル 1.7426 1.7459 1.7363 1.7434
株式市場:
NYダウ 10539.24 10601.92 10519.55 10546.21
ナスダック 2171.70 2182.90 2166.16 2175.81
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.758 4.839
米国債10年物 4.551 4.647
先物市場:
NY金先物 463.4 469.0 462.7 467.5
NY原油先物 59.45 60.40 58.60 58.93
シカゴ日経平均先物 14050 14095 14000 14030
(フィスコ) - 11月10日7時31分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051110-00000002-fis-brf