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「為替」 ドル利食いや追加人民元改革観測でドル・円117.10円まで下落/ニューヨーク外国為替市場概況
「ドル利食いや追加人民元改革観測でドル・円117.10円まで下落」ニューヨーク概
況 2005年11月9日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:36JST 「ドル利食いや追加人民元改革観測でドル・円117.10円まで下落」
【ロンドン市場概況】
8日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルは、1.1700のオプショントリガーを試
すユーロ売りが先行し1.1732ドルから1.1711ドルまで下落後、メルシュ・ルクセン
ブルク中銀総裁の発言を受けてユーロ圏の利上げ観測が再燃、ユーロ買いが強ま
り、1.1747ドルまで上昇した。ユーロ・円は138円27銭から137円96銭まで下落後138
円35銭に反発し、ドル・円は117円72銭から117円93銭の間で小動きになった。ポン
ド・ドルは1.7330ドルから1.7375ドルで高下し、ドル・スイスは1.3138フランから
1.3173フランでもみ合った。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁
「トリシェECB総裁が11月の理事会後に出した声明で、12月にも利上げが実施される
可能性があることを明確に示した」
「ECBはいつでも行動できる。ECBが行動すべき時期が到来した」
欧州産業連盟
「ECBが利上げする理由はない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円71銭、ユーロ・ドル:1.1746ドル、ユーロ・円:138円24銭、ポン
ド・ドル:1.7371ドル、ドル・スイス:1.3122フラン
【ニューヨーク市場概況】
8日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米ヘッジファンド筋のキャリートレー
ド手仕舞いに絡む売りや利食い売りを受けて117円74銭から117円10銭まで下落し
た。リアルマネーの押し目買いなどで下げ渋り117円30銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは米債利回り低下に伴うショートカバーで1.1735ドルから1.1795ドル
まで上昇し、高値圏1.1780ドル前後で引けた。ユーロ・円は“ブッシュ米大統領の
訪中前に中国が更なる人民元改革に動く”との観測が根強く、香港筋などの売りに
押されて138円26銭から137円80銭まで下落した。ポンド・ドルは1.7358ドルから
1.7447ドルまで上昇した。ドル・スイスは1.3137フランから1.3087フランまで下落
した。
【原油市場】
原油相場は小動き。下値での買い意欲が強い事から下げない展開が続くものの、昨
日の「米北東部の気温は今週も平年を上回る水準で推移する」との気象情報を受け
て暖房需要の減少観測が強まっているほか、明日発表予定の週次の原油在庫が5週連
続で大幅増加する見通しにある事から上値も重い。現在の市場関係者は気象情報と
原油在庫統計のほか、今週10日(木)に公表される国際エネルギー機関(IEA)の月
刊レポートの内容にも注目している。NYMEX原油先物価格(12月限)は60ドル割れ水
準で揉み合い、結局59.71ドル(前日比0.4%高)で引けた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場はヘッジファンド筋のキャリートレードの手仕舞いなど、利
食い売りが活発化している。ドルの上値試しが一服した事でオプション市場の変動
率は低下気味となっている。1ヶ月物は8.00%から7.925%へ低下、3ヶ月物は
8.075%で昨日と変わらず、6ヶ月物は8.275%から8.200%へ低下した。
リスクリバーサルでは、11/18のブッシュ米大統領の訪中を睨み「再び中国の人民元
改革があるのでは」との憶測に伴い短期での円コール買いが強まっている。1ヶ月物
では115円60銭など下値ストライクオプションの買いが活発となっている模様。25デ
ルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.225%から+0.250%へ拡大、3ヶ月物は
+0.450%から+0.400%へ縮小、6ヶ月物は+0.525%で昨日と同水準となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。住宅メーカー大手のトールブラザーズ(TOL)が2006年の業績下
方修正を発表したことで、住宅関連株に売りが広がり、終日軟調な展開となった。
セクター別では、エネルギーや電気通信サービスが上昇する一方で、住宅関連をは
じめ自動車・自動車部品が軟調。トールブラザーズ(TOL)は2006年の住宅販売予想
を従来の10,200〜10,600件から9,500〜10,200件へと引き下げたことで13.6%の急落
となった。これを受けてKBホーム(KBH)やホームデポ(HD)などの住宅建設メーカ
ーが連れ安。自動車部品のビステオン(VC)は決算で予想以上に損失が拡大したこ
とから14.1%安なった。一方でカール・アイカン氏率いる投資会社が9.3%の株式を
取得したことが明らかとなった、フェアモントホテルズ&リゾーツ(FHR)が小幅上
昇。ダウ構成銘柄では、10月の既存店売上高が3.4%増と好調だったマクドナルド
(MCD)が小幅高。結局ダウは46.51ドル安の10539.72、ナスダックは6.17ポイント
安の2172.07で取引を終了した。これまで資産価格の上昇や低金利でのリファイナン
スが個人消費の下支えとなっていただけに、住宅部門の不調で消費が冷え込む可能
性が懸念されている。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
フランス政府
「非常事態を宣言」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「もしインフレリスクが明白に具体化してくるようであればECBは対応するであろ
う」
「今が利上げの時期とはいえない」
「ユーロ圏景気は最悪の時期は終わり、雇用市場の回復など上昇の兆しが見える」
「2006年度インフレは2%を下回ることはない」
アイヒェル・ドイツ財務相
「ECBはドイツがVAT税を引き上げた後、利上げをすべきでない」
「原油高に伴うリスクは管理可能である」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「ECBの利上げはユーロ圏の脆い景気回復を脅かす」
「ECBが思慮のない行動をとらぬよう促す」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.84 117.93 117.10 117.29
ユーロ・ドル 1.1726 1.1795 1.1710 1.1781
ユーロ・円 138.14 138.35 137.80 138.16
ドル・スイス 1.3158 1.3173 1.3087 1.311
ポンド・ドル 1.7357 1.7447 1.7328 1.7442
株式市場:
NYダウ 10574.18 10574.22 10524.28 10539.72
ナスダック 2170.88 2180.79 2166.25 2172.07
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.815 4.759
米国債10年物 4.622 4.559
先物市場:
NY金先物 460.1 463.8 459.8 462.3
NY原油先物 59.45 59.85 58.90 59.71
シカゴ日経平均先物 14000 14005 13950 13980
(フィスコ) - 11月9日7時44分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051109-00000003-fis-brf