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2005年 11月 8日 火曜日 19:58 JST
[東京 8日 ロイター] 西武鉄道株のTOB(公開買い付け)やコクドへの増資引き受けを提案している堤清二氏、猶二氏に対し、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなど外資が前向きな検討を行っていることが、複数の関係者により明らかになった。さらに、ロイターが入手した資料によると、ゴールドマンは資金の全部または一部の提供もしくはアレンジを行うことに関心があると猶二氏らに回答している。ゴールドマン、モルガンの両社は、「ノーコメント」としている。
入手した資料によると、ゴールドマンは、猶二氏らの提案に関して、「本提案の実行に要する資金の全部または一部の提供もしくはアレンジを行うことに関心がある旨をここに表明する」とし、他の条件は盛り込まれておらず、積極的に出資を行う姿勢にある。
これに対して、モルガンは、「緊密に協力し、分析や戦略的根拠に検討を加えることに関心を持っている。TOBの条件や構造が納得できるものであれば、さらに真剣に取り組む可能性もある」としている。しかし、重要な事項として、「われわれはみずほフィナンシャルグループ<8411.T>との関係を非常に重要と考えており、みずほからの支持があること、株主と債権者の双方にとって最善のものであることが必要」と慎重な姿勢にある。
この両社は、西武グループが1600億円の資本増強を行うこと決めた際の資本提携先を選択するコンペにも参加しており、選ばれなかった経緯がある。つまり、西武グループ側の資本提携先にも名乗りを上げたが落選し、今度は敵対する堤創業者一族の資本提携先に名乗りを上げている形だ。
また、猶二氏らは、西武グループの詳細なデューデリジェンス(資産調査)を行っているわけではなく、提案しているTOB価格の西武鉄道株1株1150─1300円が妥当な価格という根拠はない。ゴールドマンなどはデューデリジェンスを行わないまま、猶二氏らに対して資金を提供することになる。一方の西武グループとの資本提携先に決まったサーベラスと日興プリンシパルは、すでに詳細なデューデリジェンス(資産調査)を完了しており、「こうした状況下では、いかに猶二氏らが友好的な関係を現経営陣に訴えても、現経営陣にとっては敵対的な行為としか映らないだろう」(関係者)との指摘もある。
堤清二氏、猶二氏は10月31日に西武鉄道株を1株あたり1150─1300円(総額5000─5600億円)でTOBを行うことを提案している。
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