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新日本製鉄と中国最大手の宝山鋼鉄、欧州大手のアルセロールの日中欧合弁で、上海市に設立した自動車向け高級鋼板の製造工場が8日、開業式を行った。中国での自動車生産を急拡大させている日本や欧州の自動車メーカーに、高品質の鋼板を供給する最大の現地拠点が動きだした。
開業式に臨んだ新日鉄の三村明夫社長は記者会見で「自動車市場の需要が急速に伸びており、ビジネスチャンスがあった」と、高級鋼板の技術を合弁会社に提供してでも中国で製造する意義を強調。宝山鋼鉄の持ち株会社の徐楽江総経理は「中国の技術力の向上に必ず役立つと思う」と述べた。
三村社長によると、新工場は年内にも日系自動車メーカーの認証を受けた上で、来年から本格供給を開始できるとの見通しだ。
自動車の車体などに使う鋼板は質の高さが求められ、中国で生産する日本の自動車メーカーは、日本国内からの供給に頼っていた。新工場での生産が軌道に乗れば、現地調達に切り替えることができるメリットがある。
新工場では冷延鋼板を年間90万トン、亜鉛めっき鋼板80万トンの計170万トンを生産する計画。同じ敷地内の宝鋼の高炉で生産した半製品を、新日鉄が日本で生産する高級鋼板と同等なものに仕上げる。日本の自動車メーカーが世界各地で現地生産を加速させる中で、新日鉄も世界的な高級鋼板の供給網を整えた格好だ。
開業式には、中国政府や日系自動車メーカーの関係者ら約500人が出席した。(共同)
(11/08 21:27)
http://www.sankei.co.jp/news/051108/kei080.htm