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記者会見の前に握手する国際石油開発の黒田直樹社長(左端)、帝国石油の椙岡雅俊社長(右端)ら両社首脳=5日、東京で
朝日新聞からhttp://www.asahi.com/business/update/1105/008.htmlより引用
国際石油開発と帝国石油が経営統合へ 来年春めど
2005年11月05日12時24分
石油開発で日本最大手の国際石油開発と同3位の帝国石油は5日、来年4月に経営統合する方針を固めた。両社は当初、共同持ち株会社を設立して傘下に入り、その後、部門ごとに再編する見通しだ。原油高を背景に、世界で原油や天然ガスの獲得競争が激しくなっており、規模の拡大で国際競争力を高める狙い。両社は同日開かれる臨時取締役会で決議し、午後発表する。
国際石油と帝石の04年度の売上高は、単純合計すると5626億円。原油と天然ガスの生産量は計約40万バレル(日量、原油換算)となる。
国際石油はインドネシアや中東など海外に原油や天然ガスの権益を多数持っているが、自主開発の経験が少ない。一方、帝石は国内ガス田開発で培った技術力に定評があるが、世界の石油会社と競合するには資金力が乏しく、両社の思惑が一致した。
政府は、国際石油の筆頭株主。経済産業省は、「理想の組み合わせ」「国際的な資源確保競争に勝ち抜くためには大きなプラス」(幹部)と歓迎している。
経産省内には、4月に廃止された石油公団の資産を受け継いだ国際石油を、国際石油資本(メジャー)に対抗できる規模に育てたい考えがある。国が後押しするイラン・アザデガン油田の開発で、有力なパートナー候補だった英オランダ系のロイヤル・ダッチ・シェルが不参加となり、同社の自主開発能力を強化する必要もあった。
帝石も7月、中国とにらみ合う東シナ海の石油・ガス田で試掘権の許可を得たが、開発を進めるには、国と密接なパイプがある国際石油開発と組む利点は大きい。
石油業界内には「経産省が両社の仲を取り持った」(石油会社幹部)との見方が出ている。ただ、国が影響力を持つ国際石油開発の規模が拡大しすぎれば、旧石油公団のような不採算事業も増えるリスクがある。