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「為替」 「米雇用統計＆賃金上昇に伴うインフレ懸念でドル全面高118.35円まで」ニューヨーク概況 2005年11月5日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博／ニューヨーク外国為替市場概況
「米雇用統計＆賃金上昇に伴うインフレ懸念でドル全面高118.35円まで」ニューヨ
ーク概況 2005年11月5日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:35JST 「「米雇用統計＆賃金上昇に伴うインフレ懸念でドル全面高118.35円まで」ニューヨーク概況 2005年11月5日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博」
【ロンドン市場概況】
4日のロンドン外為市場では、米10月雇用統計の発表待ちで取引手控えムードが強
く、全体的に小動きの状態になった。ユーロ・ドルは、1.19トライならず1.1930ド
ルからショートカバーのユーロ買いで1.1954ドルに反発、ドル・円は、118円トライ
に至らず117円75銭から117円53銭に反落した。ポンド・ドルは1.7647ドルから
1.7688ドルで高下し、ドル・スイスは1.2912フランから1.2941フランで取引され、
ユーロ・円は140円39銭から140円60銭でもみ合った。
【経済指標】
ユーロ圏・9月の失業率：8.4％（8月8.5％）
ユーロ圏・9月の生産者物価指数：前月比+0.5％、前年比+4.4％（8月+0.4％、
+4.0％）
独・9月の製造業受注：前月比+2.8％（8月-3.8％）
英・10月の住宅価格：前月比横ばい（9月+1.2％）
【要人発言】
ラトIMF専務理事
「ユーロ圏、現時点で金利変更の必要ない」
「デフレ根絶までの日本銀行の政策は適切」
欧州中央銀行（ECB）
「第3四半期のユーロ圏のローン需要は急増」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：117円72銭、ユーロ・ドル：1.1941ドル、ユーロ・円：140円56銭、ポン
ド・ドル：1.7650ドル、ドル・スイス：1.2937フラン
【ニューヨーク市場概況】
4日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米雇用統計で非農業部門雇用者の増加
数が予想を下回った事から117円72銭から117円38銭まで売られた。下値での米企業
のレパトリ絡みのドル買いや平均時給の上昇に伴うインフレ懸念の高まりを受けて
118円35銭まで反発し、118円35銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米雇用統計発表後に1.1994ドルまで上昇した後、米企業のドル買い
や米金利上昇に伴うモデル、モメンタムファンド筋の売りを受けて1.1801ドルまで
急反落し、安値圏で引けた。ユーロ・円はパリでの暴動なども売り材料となり、ユ
ーロ下落に連れて140円85銭から139円42銭まで下落した。ポンド・ドルは1.7705ド
ルから1.7459ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2866フランから1.3086フランま
で上昇した。
【原油市場】
NY原油相場は反落。昨日の3％超の急騰相場に対する売りが強まったほか、冬季の暖
房需要が価格高騰や米北東部の温暖な気温を受けて例年よりも減少しているとの観
測を受けて終日軟調に推移した。また、欧州石油最大手の英BPのCEOが「現在の原油
価格は維持できないほど高い水準であり、1バレル当たり40ドルに下落する可能性が
ある」と述べたとの一部メディアニュースも売り材料になっていたようだ。NYMEX原
油先物価格（12月限）はじり安となり、60.58ドル（前日比1.9％安）で取引を終え
た。今週の原油価格の騰落率は-1.0％。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、米10月雇用統計での賃金上昇がドルを押し上げ、2003年8
月以来の118円台となった。ドル・円高値更新にもかかわらず、ドル・円の上昇が一
方向である事からオプション市場での変動率は低下傾向となっている。1ヶ月物は
7.900％から7.85％、3ヶ月物は8.125％から7.925％、6ヶ月物は8.225％から8.175％
へそれぞれ低下した。
120円をも狙う勢いのドル上昇相場をうけ、リスクリバーサルでは円コール買いが後
退している。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.300％から+0.2％、3ヶ月
物は+0.450％から+0.40％、6ヶ月物は+0.575％から+0.525％でそれぞれ昨日と同水
準となっている。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。朝方発表された10月の雇用統計は非農業部門雇用者数が5万6千
人増と事前予想を下回ったことが上値を抑える一方、原油価格が再び60ドル台へと
下落した事が好感され、引けにかけて小幅上昇する展開となった。セクター別で
は、消費者サービスやソフトウェアが上昇する一方で、エネルギーや運輸が軟調。
ハネウェル（HON）が30億ドル規模の自社株買いを発表して上昇。旅行サイトのエク
スペディア（EXPE）は予想を上回る決算を発表して9.8％高となった。一方でアップ
ル（AAPL）はプルデンシャルが投資判断を引き下げたことで小幅下落。またメリル
リンチが投資判断を引き下げたモルガンスタンレー（MWD）も小幅安となった。ダウ
構成銘柄では、ゼネラルモータース（GM）が部品の発注や生産台数を引き上げてい
るとの報道で上昇した。結局ダウは8.17ドル高の10530.76、ナスダックは9.21ポイ
ント高の2169.43で取引を終了した。ナスダック総合指数は今週一週間で3.8％の上
昇となっており、14ヶ月ぶりの高い上昇率を記録している。
【経済指標】
米・10月の雇用統計
非農業部門雇用者数：前月比+5.6万人（予想+10万人、9月-0.8万人←-3.5万人）
失業率：5.0％（予想5.1％、9月5.1％）
カナダ・10月の雇用統計
雇用者数変化：前月比+6.9万人（予想+1.2万人、9月-2300人）
失業率：6.6％（予想6.7％、9月6.7％）
【要人発言】
スノー米財務長官
「ハリケーンが襲来したメキシコ湾岸地域が弱い雇用状況が見られる」
「コアインフレは引き続き低水準」
「インフレは注視」
「中国は変動性相場への移行の過程にある」
「ハリケーンの影響にもかかわらず雇用指標は堅調」
「為替相場は市場に任せる」
「中国は更なる人民元の柔軟化を約束」
「中国に速やかな行動を促している」
「財政赤字は常に最優先課題」
イッシング欧州中銀理事
「中国人民元はかなり過少評価」
「世界不均衡は容認出来ず、アジア、特に中国における通貨調整は不均衡の是正に
繋がる」
米上院銀行委員会
バーナンキ次期FRB議長候補の承認公聴会11/15に設定
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 117.55 118.35 117.38 118.34
ユーロ・ドル 1.1936 1.1994 1.1801 1.1812
ユーロ・円 140.48 140.85 139.42 139.78
ドル・スイス 1.2921 1.3086 1.2865 1.3074
ポンド・ドル 1.7676 1.7705 1.7459 1.7497
株式市場：
NYダウ 10523.23 10552.38 10479.39 10530.76
ナスダック 2163.93 2172.68 2156.60 2169.43
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.839 4.858
米国債10年物 4.643 4.663
先物市場：
NY金先物 462.4 465.7 456.1 457.9
NY原油先物 61.20 61.60 60.50 60.58
シカゴ日経平均先物 14030 14050 13990 14040
（フィスコ） - 11月5日7時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051105-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。