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http://ch.kitaguni.tv/u/1023/%bb%fe%bb%f6%a1%f5%bc%d2%b2%f1%cc%e4%c2%ea/0000041824.html
スペイン・バスク地方の街・モンドラゴン。労働者が経営に参加する、独特の協同組合が発達する街として注目されている。
とにかく失業者が少ない。雇用を確保するための巧妙な政策が実行されているからだ。
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http://www.ryukyushimpo.co.jp/dokusha/koe17/ke011211.html
モンドラゴンというのは、スペイン北部のバスク地方にある谷間の小さな町のことだ。この山村が世界から注目されている。
（略）
かつてモンドラゴンはさびれた地域だった。一九四一年ごろ、人口八千人で、一軒の家に二、三家族以上が住み、結核患者が多いという貧しい村だった。スペイン内戦で反ファシズム側にたち、戦った一人の若者がモンドラゴンの教会に副司祭として赴任。村の貧しい現状を見たその若い副司祭は、二年後に職業訓練学校を開設する。
そこで技術を修得した五人の青年たちが共同で石油ストーブ製造の町工場を造った。それが地域発展の始まりである。このストーブ製造工場ができたのは五六年十一月で、沖縄ではちょうどパインブームが始まったころである。その工場は現在、七千人の家電工場に発展している。モンドラゴンには工業製品など「ものづくり」をしている協同組合が七十二もある。金融機関もでき、モンドラゴン銀行はスペイン国内で二十五位の位置にランクされている。
モンドラゴンのやり方は雇用の確保、労働者の経営参加、産業の民主化など、時代を先取りした方法が取り入れられているのが特徴。世界的に失業者が多いので、再び世界中から注目されている。
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http://www.goihata.com/goihata/Paginas/J.MCC.html
モンドラゴン共同組合企業体（略称MCC）は、スペインバスク地方ギプスコア県モンドラゴンに存在する共同組合グループ。この共同組合は、生協と呼ばれる消費者共同組合や民間企業とは違って、組合員が自ら出資し、経営し、労働をして、自主的で民主的な生産共同組合を運営しています。
（略）
その労働者（生産者）共同組合運動を始めたのは、一人のバスク人アリスメンディアリエタ神父で、1956年にわずか五人で最初の生産者共同組合が設立されました（石油ストーブ生産）。現在、金融・製造業・流通など約120の組合を抱え、およそ４万2千人の労働者が働いています。総売上高は53億ユーロ、スペイン第七位の企業グループにまで成長しました（1999年）。この中には日本との技術交流をもつ共同組合も少なくありません。
MCCにはこれらの事業部門を支えるための支援共同組合群があり、教育、研究、研修を担当しています。それらにはイケルラン工学技術研究所、工学部、経営学部、人文・教育学部をもつ、モンドラゴン大学などがあります。大学の組織は基本的に他のMCC共同組合と同様で、学生も共同組合員です。また独自なものとしてアレコープと呼ばれる勤労学生生産共同組合があり、工業共同組合に納入する電気製品の部品やコンピューターソフトの制作、ロボットや自動化の開発などをおこなっています。アレコープの学生は一日４時間アレコープで仕事をし、残りの時間を大学で学びます。
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http://www.fuluhashi.jp/u21c/report/re00/000717.html
「資本が労働を支配するのではなく、労働が資本を支配する」という原則に基づき、「人間は尊敬されるべきもので、一人は万人のために、万人は一人のために」という考え方で経営されているスペインのバスク地方にあるモンドラゴンは、世界から常に注目されている。
（略）
村の復興に一番必要なのは「教育」であり、同じ教育を受け、思想を伝えた若者が、自然と自立して起業することがこの村を一番豊かにできる方法であると考えた。実際に卒業生はストーブやコンロの生産を行い、自立していく。さらに次々と同様に村に必要なものを生産する事業を起業していった。会社が成長して、村人を雇用することが出来たり、利益がでるようになると、次ぎに労働者が安心して働けるように社会保障制度を完備した。退職に伴う生活保障、体が不自由でも働けるシステムや生活ができるようにした。
（略）
次ぎにモンドラゴンは銀行を創った。これは19世紀の終わりに英国の共同組合の失敗に学び創設された。生活協同組合はうまく行っている間はいいが、一旦不況になるとどこもお金を貸してくれずに衰退するという英国の歴史に学び、自ら銀行を持つことが非常に重要であると考え戦略的に銀行業を始めたのだ。
（略）
モンドラゴンでは決して利益追求が最初にくるのではなく村人の生活向上を目指すのがつねに最優先であった。それを支える思想と、実現する戦略で世界に羽ばたいた企業である。このモンドラゴンは生活協同組合として有名になったが、一般的な共同組合のイメージとは規模や思想や哲学面で圧倒的に異なっている。やはり先進企業と捉えた方がイメージが合っている。
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http://www.systemken.org/geturei/10.html
モンドラゴン協同組合群の強さというのは、徹底した現実主義です。だから協同組合思想でやっているというけれど、彼らがやっていることは、労働主権概念がキーです。それは何かといったら、そこで働く人たちを中心にしてあらゆることをやるという考え方です。ヨーロッパ市場で、彼らが勝っているのはなぜかというと、基本的にはEUの中における途上国だと思っていただければいいと思います。労働コストが安いんです。フランスとかイタリアに比べて、スペインの労働コストが安い。そこでつくるものの輸出競争力はあるということです。ですからモンドラゴンの生産部門は、輸出が約半分ぐらいを占めています。そして徹底した地域内の雇用創出です。彼らは中国やブラジル、アルゼンチンにも工場を持ち、多種多様なものをつくっています。多国籍企業と同じ位、凄まじい勢いで生産工場を世界的に展開し、なおかつ、それらを持ちながらバスク地方でも雇用拡大をしているのです。
しかし、モンドラゴンには10の基本原則がありますが、それは破っていない。開かれた加入制とか、民主的組織で一人一票制とか、労働の主権とか、手段としての資本であって、資本を稼ぐことを目的にしない、これもはっきりしています。それから自主管理、公衆での連帯、グループ内での協同。要するに、いろいろな業種を持っていますから、そこの中を横につなぐ。それからバスク地方の社会変革を目指すことと教育です。それらの１０原則は、前に掲げていたこととほぼ変わらないということです。 では、それだけのことをやっていて、閉鎖した事業部門があるかと質問したところ、部門によっては閉鎖はあると。そこで働いていた人たちをどうするのかと聞くと、学校で再教育する。学校を持っていると凄まじいというのは、そこにある。要するにある部門を閉鎖すると、そこで働いていた人を、学校の中で技術を習得してもらい、新しい職場に配置換えをする。こういうことを部門間でやっています。ですから、雇用が減少しない。 それから、資本はどうしているかというと、銀行を持っています。これが世界の銀行の３０番目位に位置すると思います。そのファンド（原資）は何かといったら、労働者に、働いた結果残ったものを労働分配するわけです。それを積み立て、辞めるときに退職金のようなかたちにしておいて、それがファンドとして動いているということです。かなり莫大なお金です。労働者自身の出資で成り立っている。借り入れが非常に少ない。ほとんどゼロに近いだろうと思います。地元からの借り入れについて聞いたときに、それについてもあまりないという言い方をしていました。そういう意味で、多国籍企業とどう戦うかに関して、モンドラゴンは世界に展開しているということです。
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★関連書籍「モンドラゴンの神話―協同組合の新しいモデルをめざして」→
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4259521438.html
「協同組合の拓く社会」（現在、在庫切れらしい）→
http://homepage3.nifty.com/ohnoda/
「共生社会と協同労働 」→
http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-88683-426-4.html
「協同労働」を合い言葉として、出資、労働、分配、地域還元、事業拡大、資金の調達と運用、輸出と合弁企業、経営参加と学習・教育、就業斡旋に老後の備えと医療ケアシステム、町づくりと仕事起こし等々の見事なバランスを描き取り組んでいる「コープ」が存在するのである。
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ちなみに宮沢賢治「ポラーノの広場」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1935.html
あるいは
http://why.kenji.ne.jp/douwa/douwa_f.html
の「９５」
…に描かれている社会は、このモンドラゴンにやや近い⇒
それからちょうど七年たったのです。ファゼーロたちの組合ははじめはなかなかうまく行かなかったのでしたが、それでもどうにか面白く続けることができたのでした。私はそれからも何べんも遊びに行ったり相談のあるたびに友だちにきいたりしてそれから三年の后にはとうとうファゼーロたちは立派な一つの産業組合をつくり、ハムと皮類と醋酸とオートミルはモリーオの市やセンダードの市はもちろん広くどこへも出るようになりました。
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《２００４・１・２５ 情報追加》
★「ＭＯＮＤＲＡＧＯＮ ＣＯＲＰＯＲＡＣＩＯＮ ＣＯＯＰＥＲＡＴＩＶＡ」ホームページ→
http://www.mondragon.mcc.es/ing/index.asp
《２００４・２・１８ 情報追加》
モンドラゴン協同組合 基本原則（Basic Principles） →
http://jicr.roukyou.gr.jp/hakken/2000/09/mondragon.htm
MCC協同組合においては、労働が自然と社会、および人間自身を変革していく主要な要素である、と理解されている。その結果、協同組合企業組織において、労働は完全な主権を与えられ、創造された富が提供された労働に従って分配されるとともに、新たな仕事の創造が一貫して追求される。協同組合が生み出した富については、組合員に対して、その出資金に対する持分によってではなく、その労働に応じて分配される。 MCC協同組合の給与政策は、連帯の原則から基本精神を導き出し、連帯にもとづく十分な労働報酬にそれを具体化する。
教育と研修は、モンドラゴン協同組合運動の創造と発展に決定的な役割を果たしてきた。その創設者であり主要な推進力であったホセ・マリア・アリスメンディアリエタ司祭は、常に明言していた。「教育を、一人の人間が採り入れた理念と概念の総体として理解するならば、それこそが人民の発達と進歩の鍵である」と。このような理念を力説しつつ、アリスメンディアリエタ神父は、好んで次のように繰り返した。「新しい人間的で正義にかなった社会秩序の推進にとって、教育は、必然的で不可欠な礎石」であり「権力を民主化するためには、知識を社会化しなければならない」と。それゆえ、こうした発想にもとづいて、彼がモンドラゴンに来たとき、最初にしたことは、1943年の技術学校の創設であった（今日のモンドラゴン技術学校）。この学校は、この間、われわれの協同組合の経営者と熟練労働者の主要な源泉であり続けてきた。協同組合と職務の双方の分野の教育と現任研修は、一貫してわれわれの協同組合の経験の発展と強化にとっての決定的要因である。
《２００４・２・２７ ＡＭ３ 追記》
日本でもワーカーズ・コレクティブ法の法制化運動が発生している。
ワーカーズ・コレクティブとは 今までにない働き方で、 雇われるのではなく一人一人が出資し、経営し、 営利を目的とせず、労働も担い、 暮らしやすいまちにするため、市民による事業を行う 「働く人たちの協同組合」です。
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http://ch.kitaguni.tv/u/1023/%bb%fe%bb%f6%a1%f5%bc%d2%b2%f1%cc%e4%c2%ea/0000078757.html
投稿者：はなゆー at 04:07
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。