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「為替」 ドル・円116.98円まで、ユーロ圏金利先高観でユーロ・円年初来高値141.15円／ニューヨーク外国為替市場概況
「ドル・円116.98円まで、ユーロ圏金利先高観でユーロ・円年初来高値141.15円」
ニューヨーク概況 2005年11月3日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:33JST 「ドル・円116.98円まで、ユーロ圏金利先高観でユーロ・円年初来高値141.15円」
【ロンドン市場概況】
2日のロンドン外為市場では、欧州インターバンク勢を中心にドル・円の117円オ
プショントライのドル買いが先行し、ドル・円は116円81銭から116円97銭まで上昇
した。また、東京市場で、ハワード豪首相「今週、テロリストの脅威の可能性に関
する機密情報を受け取った」、ボラードNZ準備銀行総裁「NZドルは異常に高い水準
から下落する見込み」の発言を受けて強まった豪ドル、NZドル売りの流れも続き、
豪ドル・ドルは0.7406レベルまで下落し、NZドル・ドルは0.6931レベルまで下落し
た。
欧州通貨でもドル買いが優勢になり、ユーロ・ドルは1.2036ドルから1.1988ドル
まで下落、ポンド・ドルは1.7672ドルから1.7626ドルまで下落、ユーロ・円も140円
63銭から140円20銭付近まで下落し、ドル・スイスは1.2844フランから1.2876フラン
で取引された。
【経済指標】
独・10月の失業率：11.6％、失業者数：前月比3.6万人減の480.1万人
【要人発言】
周小川・中国人民銀行総裁
「中国の銀行改革は前進しているが、自己満足の余裕はない」
ロート・スイス中銀総裁
「回復しつつある経済にとって現行金利水準は適切でない」
「金利水準を正常化する政策を継続しないことは間違い」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円98銭、ユーロ・ドル：1.1993ドル、ユーロ・円：140円29銭、ポン
ド・ドル：1.7658ドル、ドル・スイス：1.2864フラン
【ニューヨーク市場概況】
2日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は117円手前のオプションバリアー防戦
売りに上値を抑えられて116円98銭から116円56銭まで下落した。モデルファンド筋
などの押し目買い意欲が強く116円85銭前後まで戻して引けた。
ユーロ・ドルは中銀筋の買いが下支え、明日にECB理事会を控えてのショートカバー
や買収合併絡みとされる米系の買いで1.1989ドルから1.2085ドルまで上昇し、
1.2075ドル前後で引けた。ユーロ・円はモデルファンド筋主導の買いで140円21銭か
ら141円15銭まで上昇し、年初来高値を更新した。ポンド・ドルは1.7650ドルから
1.7773ドルまで上昇した。ドル・スイスはロート・スイス中銀総裁のタカ派的な発
言や豪州の地政学的リスクの高まりを受けてスイスフラン買いが強まり1.2864フラ
ンから1.2760フランまで下落した。
【原油市場】
原油相場は在庫統計の結果を受けて弱含んだ。本日発表された週次の在庫統計では
原油在庫が4週連続で大幅増加したほか、ヒーティングオイルを含む蒸留油在庫の減
少量が予想以上に少なかった事から売りが優勢となった。また、冬季の暖房需要
が、ハリケーン被害の影響に伴う価格の高騰や米北東部の温暖な気温の継続を受け
て例年よりも減少しているとの観測が引き続き買い手控え要因となっている。NYMEX
原油先物価格（12月限）は小動きを続け、59.75ドル（前日比0.1％安）で取引を終
えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は2年ぶりの高値を更新するが、その後対欧州通貨でドル利食
い売りが強まった事に連れ上げ止まった。ドル上昇の勢いが弱まった事を受けてオ
プション買い意欲も一旦後退しており、変動率は低下気味で1ヶ月物は8.025％から
7.900％へ低下、3ヶ月物は8.100％から8.125％へ小幅上昇、6ヶ月物は8.225％から
8.175％へ低下している。
リスクリバーサルでも動意は乏しく25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.35％+0.300％へ縮小、3ヶ月物は+0.450％、6ヶ月物は+0.575％でそれぞれ昨日と
同水準での取引となっている。個別では119円50銭ノックアウト付き101円ストライ
ク円コール・ドルプットの18ヶ月物の買いが話題となっていた。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。原油価格が60ドルを下回る水準で安定していることが好感され
ているほか、FOMC(連邦公開市場委員会）終了に伴うあく抜け感もあり、終日堅調な
展開となった。セクター別では、医薬品・バイオが下落した以外は全面高となって
おり、特に半導体・半導体製造装置や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。タ
イムワーナー(TWX)は、ケーブルテレビ部門が貢献し予想を上回る決算を発表して上
昇。また同業のケーブルビジョン(CVC)は30億ドルの特別配当を取締役会が承認した
ことで買われた。一方でシマンテック(SYMC)は慎重な見通しを示し、証券会社7社か
ら投資判断の引き下げを受けるなどして下落。また、サン・マイクロシステムズ
(SUNW)も予想通りの決算ながらも、冴えない見通しが嫌気されて売られた。医療機
器メーカーのガイダント(GDT)は、ジョンソンアンドジョンソン(JNJ)が買収撤回の
可能性を示唆したことで下落した。ダウ構成銘柄ではインテル(INTC)が3%を越す上
昇となり、半導体セクター全般に買いが広がった。結局ダウは65.96ドル高の
10472.73、ナスダックは30.26ポイント高の2144.31で取引を終了した。全米最大級
の投資信託であるフィデリティ・マゼラン・ファンドの運用責任者にハリー・ラン
ギ氏が就任した。昨日のインタビューで「積極的な運用」を行うとの意向を示して
いるが、525億ドルの運用資産を誇るファンドだけに同氏の注目セクター・企業に高
い関心が集まっている。
【経済指標】
米週次の原油在庫：
原油在庫：前週比+273万バレル（予想+250万バレル、前回+441万バレル）
ガソリン在庫：同比+104万バレル（予想+70万バレル、前回+16万バレル）
蒸留油在庫：同比-16万バレル（予想-100万バレル、前回-162万バレル）
【要人発言】
特になし
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.90 116.98 116.56 116.88
ユーロ・ドル 1.2034 1.2085 1.1988 1.2073
ユーロ・円 140.43 141.15 140.18 141.11
ドル・スイス 1.2870 1.2876 1.2760 1.2781
ポンド・ドル 1.7644 1.7773 1.7625 1.7769
株式市場：
NYダウ 10406.29 10493.54 10388.76 10472.73
ナスダック 2110.75 2144.56 2110.87 2144.31
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.759 4.800
米国債10年物 4.563 4.606
先物市場：
NY金先物 461.2 465.5 461.0 464.6
NY原油先物 59.65 60.40 58.75 59.75
シカゴ日経平均先物 13840 13990 13830 13990
（フィスコ） - 11月3日7時35分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051103-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。