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「為替」 強いISM製造業指数&米連銀追加利上げ観測でドル続伸116.78円/ニューヨーク外国為替市場概況
「強いISM製造業指数&米連銀追加利上げ観測でドル続伸116.78円」ニューヨーク概
況 2005年11月2日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:35JST 「強いISM製造業指数&米連銀追加利上げ観測でドル続伸116.78円」
【ロンドン市場概況】
1日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルやポンド・ドルでショートカバーの買
いが出たことや、海外リアルマネーからクロス円の買いが持ち込まれたことで、ユ
ーロ・ドルは1.1985ドルから1.2020ドルまで上昇、ポンド・ドルは1.7710ドルから
1.7725ドルまで上昇、ユーロ・円は139円65銭から140円10銭まで上昇、ポンド・円
は206円34銭から206円60銭レベルまで上昇した。ポンドでは英10月住宅価格の上昇
も買いの一因とされた。ドル・円はクロス円の上昇に引っ張られて116円49銭から
116円76銭まで上昇、ドル・スイスではドル売りが優勢になり1.2906フランから
1.2863フランまで下落した。
【経済指標】
英・10月の住宅価格:前月比+1.3%(15カ月ぶりの高い伸び)、前年比+3.3%(8月
前年比+1.8%、9年ぶりの低い伸び)
英・10月の製造業購買担当者景気指数(PMI):51.7(昨年12月以来の高水準、9月
51.5)
英・10月の小売売上高指数:-18(予想-20、9月-24)
独・10月の製造業PMI:53.1(9月51.0)
ユーロ圏・10月の製造業PMI:52.7(昨年9月以来の高水準、9月51.7)
【要人発言】
関係筋
「独キリスト教社会同盟(CSU)のシュトイバー党首が連立政権への参加を見合わせ
る可能性が高い(大連立政権では経済相に就任予定)」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:116円59銭、ユーロ・ドル:1.2018ドル、ユーロ・円:140円08銭、ポン
ド・ドル:1.7697ドル、ドル・スイス:1.2874フラン
【ニューヨーク市場概況】
1日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想以上に強いISM製造業景気指数や
米長期債利回りの上昇を受けて116円51銭から約2年ぶりの高値である116円78銭まで
上昇した。米FOMC結果及び声明文は概ね予想通りであり、FRBによる利上げ継続観測
を受けて高止まり116円65銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは東京時間安値近辺の1.1972ドルまで下落するが、アジア中銀の買い
で下げ止まり、米FOMC通過に伴う材料出尽し感を受けて1.2030ドルまで上昇した。
ユーロ・円はユーロ・ドルの動向に連れて139円76銭まで下落した後、140円36銭ま
で上昇した。ポンド・ドルは1.7701ドルから1.7607ドルまで下落した。ドル・スイ
スは1.2866フランから1.2925フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は前日比ほぼ変わらず。冬季の暖房需要が、ハリケーン被害の影響に伴う
価格の高騰や米北東部の温暖な気温の継続を受けて減少しているとの観測から上値
の重い値動きとなった。また、天然ガス先物価格が予想以上の在庫増加を受けて5日
間で17%以上下落するなど他のエネルギー価格の下落も買い手控え要因となった。
NYMEX原油先物価格(12月限)は節目60ドルを挟んだ小動きを続け、結局59.85ドル
(前日比ほぼ変わらず)水準で引けた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は、予想を上回った米10月のISM製造業景気指数や、米連銀の
利上げ継続を受けて続伸、オプション市場でも買い意欲が強まっている。変動率は1
ヶ月物は7.900%から8.025%、3ヶ月物は7.975%から8.100%、6ヶ月物は8.175%か
ら8.225%とそれぞれ昨日の水準から上昇している。
リスクリバーサルでは短期での円コール買いは活発だが、戻りのない相場を受けて3
ヶ月以降の円コール買いは後退しつつある。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物
は+0.300%から+0.35%へ拡大、3ヶ月物は+0.500%から+0.450%、6ヶ月物は
+0.625%から+0.575%へそれぞれ縮小した。
【株式市場】
NY株式相場は下落。朝方から利益確定の売りが先行し、その後はFOMC(連邦公開市場
委員会)を控えて小動きとなった。FOMCでは0.25%の追加利上げが実施されるととも
に、声明文の「慎重なペース」という文言も据え置かれた。発表後に一時上昇に転
じる場面もあったが、引けにかけては再び下落に転じた。セクター別では、ソフト
ウェア・サービスや耐久消費財・アパレルが上昇する一方で、不動産や半導体・半
導体製造装置が軟調。昨日、業績下方修正を発表したデル(DELL)が8.3%安。これを
受けてインテル(INTC)やアップル(AAPL)も連れ安となった。また冴えない10月の自
動車販売を発表したGM(GM)やフォード(F)も軟調。一方でロッキードマーチン(LMT)
や投資会社が買収を検討しているとの報道で、コンピュータ・サイエンシズ(CSC)が
大幅高となった。ダウ構成銘柄では、マクドナルド(MCD)が不動産投資会社ボルナ
ド・リアルティによる株式追加取得が明らかとなったことで上昇。結局ダウは33.30
ドル安の10406.77、ナスダックは6.25ポイント安の2114.05で取引を終了した。声明
文にも変化が無かった事から連銀の利上げ継続の姿勢が鮮明になっており、年末か
ら来年前半にかけて少なくとも後2回は利上げが実施されるとの見方が広がってい
る。
【経済指標】
米・10月のISM製造業景気指数:59.1(予想57.3、9月59.4)
米・9月の建設支出:前月比+0.5%(予想+0.5%、8月+0.6%←+0.4%)
米・FOMC会合の結果判明:FF金利の誘導目標を0.25%引き上げ4.00%に設定
【要人発言】
米FOMC声明の概要
「利上げは全会一致で決定」
「インフレは抑制されている」
「長期的インフレ予想は引き続き抑制」
「金利は引き続き緩和的であり慎重なペースでの利上げ継続」
「コアインフレは相対的に低い水準で推移している」
「エネルギー価格高はインフレ圧力を加える可能性がある」
「ハリケーンの影響は一時的に生産や雇用を押し下げている」
「ハリケーン後の復興事業が米景気下支えをする」
「リスクをバランスさせる事が連銀の適切な行動」
「経済成長とインフレリスクはほぼ一致」
ブッシュ大統領
「鳥インフルエンザ対策に緊急資金70億ドルを投入」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 116.67 116.78 116.46 116.73
ユーロ・ドル 1.1992 1.2030 1.1972 1.2019
ユーロ・円 139.93 140.36 139.65 140.3
ドル・スイス 1.2901 1.2925 1.2860 1.2881
ポンド・ドル 1.7692 1.7726 1.7607 1.7656
株式市場:
NYダウ 10437.51 10455.28 10406.04 10406.77
ナスダック 2108.83 2121.25 2108.86 2114.05
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.750 4.760
米国債10年物 4.551 4.565
先物市場:
NY金先物 467.8 468.0 459.5 460.6
NY原油先物 59.50 60.30 59.05 59.85
シカゴ日経平均先物 13890 13910 13845 13905
(フィスコ) - 11月2日7時37分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051102-00000002-fis-brf