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東証:システム障害で史上初の全銘柄売買停止−福証や札証も直撃(5) (ブルームバーグ)
2005年11月1日(火)11時58分
11月1日(ブルームバーグ):東京証券取引所で1日、システム障害が発生し
て株式や転換社債型新株予約権付社債(CB)のすべての銘柄の取引が不可能にな
った。株券売買システムで支障が生じており、午前中の取引は見送られた。全銘柄
の売買停止は史上初。取引停止は福岡証券取引所や札幌証券取引所にも広がってお
り、株式売買が大阪証券取引所に集中するなど全国の取引所で混乱が生じている。
東証はこの日、システムトラブルで午前9時からの取引を一時停止すると発表
した。株式、CBや交換社債券の全銘柄の売買ができなくなっている。取引ができ
ないのは株式で2401銘柄、CB118銘柄。取引開始時で売買ができなくなるのは、
1997年8月以来だが、この時は立ち会い銘柄の取引が可能だったため、今回のよう
に売買が全面的に停止したのは初めて。
記者会見した東証の天野富夫常務は「大変申し訳ない」と謝罪したうえで、シ
ステム障害について「業務サーバー立ち上げで会員情報を読み込む時に障害発生し
た」と説明した。同時に「注文量が増えたことがシステム障害の原因とは思ってい
ない」と付け加えた。再開の見通しは立たっておらず、東証は午後の注文受け付け
も遅らせる。
東証、システムは富士通
東証は10月11日から、システム増強で1日の注文処理数を620万件から750
万件に増やしている。この変更から20日以上経っていることから、天野常務は今回
の障害の原因とは考えにくいと述べた。東証は2000年5月以降、富士通のシステム
を採用しており、システム設置場所には同社担当者が常駐している。
システム運用で東証を利用している福証や札証での売買も停止。名古屋証券取
引所はシステムが別になっているため、取引は通常通り行われている。
第一勧業アセットマネジメントの荒野浩常務は「売買高が連日30億株を超える
とシステムは大丈夫かとの不安がもともとあったが、それが現実になった」と述べ
た。今後については「売買が再開されても流動性の問題が頭の片隅に残る。流動性
リスクは価格変動リスクの比ではない」と影響が尾を引く可能性を指摘した。
売買は大証やジャスダックへ
東証のシステム障害を受けて、株式の注文が大証などに集中している。売買注
文が殺到している大証では一時的に情報配信に遅れが生じた。また、ジャスダック
の取引も通常より膨らんでいる。ジャスダックでも、注文が殺到したため取引情報
の配信が一時遅れたが、現時点では解消されている。
与謝野馨経済財政・金融相は午前の閣議後記者会見で、東証のシステム障害に
ついて「極めて遺憾。いち早く復旧することを期待する」と述べた。そのうえで
「なぜシステムダウンしたのか解明して、こういうことが起きないよう対策をとっ
ていただきたい」として原因究明と再発防止を求めた。
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 竹内 カンナ Kanna Takeuchi ktakeuchi@bloomberg.net
東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno e.ueno@bloomberg.net
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext.html?id=01bloomberg11auUmwtF9INnA