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10月29日(ブルームバーグ):中国商務省は29日、携帯電話や衣料品、鉄鋼製品の輸出増加を受け、同国の2005年の貿易黒字が900億ドル(約10兆4000 億円)と、前年の320億ドルから拡大する見通しを示した。
商務省委託の調査報告書によると、今年の輸出は前年比20%増の7450億ドルとなる見通し。一方輸入は、同18%増の6550億ドルとなり、輸出が輸入を上回る伸びとなる見込み。
中国の貿易黒字拡大をめぐって貿易摩擦が広がっており、世界の国々は自国に大量に流入する中国製品に対し、輸入制限や関税などの措置を講じている。
スタンダード・チャータード銀行のシニアエコノミスト、スティーブン・グリーン氏は、「中国の経済成長の貿易への依存度は、1997年半ば以降で最も高い状態が続いている」と指摘、「しかしながら、輸出の貢献の高まりは、中国が世界の景気サイクルから影響を受けやすくなりつつあり、特に米国やその個人消費の動向から影響されやすくなることを意味するものだ」と語った。
中国の05年1−9月期貿易黒字は683億3000万ドルと、前年同期の39億 9000万ドルから増えた。同期間の輸出は31.3%増の5464億2000万ドル。輸入は16%増の4780億9000万ドル。鉄鋼の輸入は前年同期から3億9300万トン減少した。
原題:China Trade Surplus May Widen to $90 Billion in 2005 (Update1) (抜粋) {NXTW NSN IP3TSG07NBB5 http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=anUMuYcfbZFo&refer=jp_news_index
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo
kshugo@bloomberg.net Editor:Taniai
記事に関する記者への問い合わせ先:
上海 Luo Jun jluo6@bloomberg.net
更新日時 : 2005/10/29 15:51 JST