★阿修羅♪ > 国家破産43 > 203.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
10月28日(ブルームバーグ):米商務省が28日に発表した第3四半期(7−9月)の国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は実質ベースで前期比年率3.8%増と、前期確報値の同3.3%増を上回るペースで伸びた。伸び率はまた、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値3.6%増も上回った。
冬場の燃料コスト上昇見通しが個人消費の先行きに影を落としているものの、企業の在庫が2四半期連続で圧縮されたため、この先の生産増加の可能性が示唆された。商務省の統計には、ハリケーン「カトリーナ」による経済成長の影響は記されていない。
パトナム・インベストメント(ボストン)の顧問、デービッド・ケリー氏は、「仮に個人消費がやや落ち込んだとしても、在庫補充だけでかなりの成長押し上げが期待される」と述べた。「個人消費から企業支出へのシフトは非常に健全な動きだ」と付け加えた。
米経済成長率はこれで、10四半期連続で3%を上回り、1986年3月までの13四半期連続以来の最長を記録した。
個人消費が拡大
第3四半期の個人消費は前期比3.9%増加し、前期の同3.4%増から加速し、今年一番の伸びを記録した。過去20年間の平均は3.4%の伸び。
個人消費支出(PCE)価格指数は前期比3.7%上昇し、前期確報値の同 3.3%上昇を上回った。変動の激しい食品とエネルギーを除いたPCEコア価格指数は年率1.3%上昇。前期確報値の同1.7%上昇を下回り、2003年第2四半期の1%以来の低水準に鈍化した。
GDP価格指数
GDP価格指数(デフレーター)は3.1%上昇と、前期の2.6%上昇から加速。2004年第2四半期の3.9%以来の水準に達した。
インフレ調整後のGDPは年率11兆2000億ドル。インフレ調整前では 12兆6000億ドルと、年率7%の伸び。前期は同6%の伸び率だった。
企業設備投資
企業設備投資は年率6.2%増加。前期確報の同8.8%増から鈍化した。このうち機器・ソフトウエアへの投資は同8.9%増加。前期は10.9%増加していた。
在庫投資は年率166億ドル減少。前期は同17億ドル減少していた。第3四半期の減少幅は、2001年第4四半期の867ドル以来最大。GDPへのマイナス寄与度は0.55ポイントに縮小した。
また最終需要は前期比年率4.4%増加し、前期確報の同5.6%の伸びから鈍化。国内最終需要は同4.1%増加。前期確報は同4.2%の増加だった。
純輸出
純輸出は6118億ドルのマイナスと、前期確報の6142億ドルからマイナス幅が縮小した。GDP寄与度は0.08%のプラス。前期は1.1%のプラスだった。純輸出が2カ月連続でGDPにプラスとなったのは、1995年下期以来のこと。
住宅投資は年率4.8%増加。前期確報の10.8%を下回り、今年最低の伸びにとどまった。
政府支出は前期比3.2%増加し、2004年第1四半期以来最大の伸び率を記録。前期確報は同2.5%の増加だった。
原題:U.S. Economy Expanded at a 3.8% Annual Rate in Third Quarter (抜粋) {NXTW NSN IP2LE007SXKY
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae
anishimae3@bloomberg.net Editor:Yamahiro
記事に関する記者 への問い合わせ先:
Joe Richter in Washington at Jrichter1@bloomberg.net
更新日時 : 2005/10/28 23:55 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aEwcvLnYAZvk&refer=jp_news_index