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「為替」 弱い米耐久財受注でドル売り加速、ドル・円114.85円まで下落／ニューヨーク外国為替市場概況
「弱い米耐久財受注でドル売り加速、ドル・円114.85円まで下落」ニューヨーク概
況 2005年10月28日（金曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:36JST 「弱い米耐久財受注でドル売り加速、ドル・円114.85円まで下落」
【ロンドン市場概況】
27日のロンドン外為市場では、東京市場午後のドル売りの流れを受けて、一時欧
州通貨を中心にドル売りが先行した。ユーロ・ドルは1.2113ドルから1.2152ドルま
で上昇、ポンド・ドルも1.7853ドルから1.7899ドルまで上昇、ドル・スイスは
1.2775フランから1.2734フランまで下落した。ドル・円は115円43銭から115円15銭
まで弱含み、ユーロ・円は139円80銭から140円01銭まで上昇した。ドル売り一服後
は、ユーロ・ドルは1.2115ドルに反落、ポンド・ドルは1.7830ドルに下落、ドル・
スイスは1.2775フランに戻し、ドル・円は115円42銭に反発した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
細川財務次官
「為替は、基本的にはファンダメンタルズを安定的に推移することが重要」
「今後とも為替相場の動向をしっかり、よく注視していきたい」
渡辺財務官
「特段円が安いという懸念を持っているわけではない」
「為替水準の動きに応じてアクションをとることは考えていない」
「現在の為替の動き、ファンダメンタルズからかい離しているとの認識はない」
「乱高下なくスムーズに為替市場が動けば、それを受け止める」
「1日1日の為替の動きで、どうのこうのと言うことではない」
「原油価格は比較的落ち着いている、高騰の方向にはもう行かない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：115円31銭、ユーロ・ドル：1.2139ドル、ユーロ・円：139円96銭、ポン
ド・ドル：1.7866ドル、ドル・スイス：1.2743フラン
【ニューヨーク市場概況】
27日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想下回る9月の耐久財受注を受けて
115円31銭から114円85銭まで下落したが、米リアルマネー筋の買いが下値を支え、
日経電子版の「金融庁が本邦生保に業務停止命令」とのニュースを受けて115円56銭
まで反発し、115円45銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは米指標発表後に1.2122ドルから1.2174ドルまで上昇したが、1.2175
ドル手前のオプションバリアー防戦売りや本国雇用創出法に絡む米企業のレパトリ
の売り、国際決済銀行（BIS）の売り観測を受けて1.2140ドル前後まで軟化して引け
た。ユーロ・円は米リアルマネーやファンド筋の買いで139円62銭から140円20銭ま
で上昇した。ポンド・ドルは1.7904ドルから1.7819ドルまで下落した。ドル・スイ
スは1.2697フランから1.2760フランまで上昇した。
【原油市場】
原油相場は上昇。ハリケーン被害を受けて落ち込んだ米製油所の稼働率の改善が鈍
いため、冬季に需要が増加するヒーティングオイルなどの供給懸念が強まり、買い
が優勢となった。なお、製油所の稼働率はハリケーン来襲前に95％前後であったも
のの、先週末時点では80％まで低下している。しかしながら、本日公表された天然
ガスの在庫量が予想以上に増加していた事から天然ガス先物価格が大きく下落し、
天然ガス相場の軟調を受けて上値は抑えられた。NYMEX原油先物価格（12月限）は強
含み推移し61.09ドル（前日比0.7％高）で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は東京市場での116円24銭の高値から「米証券取引委員会
（SEC）がGMに対し、会計処理に関する情報提供を求める召喚状を送付した」とのニ
ュースや、予想を下回る米9月耐久財受注の発表を受けて一旦114円台に下落した。
この動きを受けてオプション市場では変動率が堅調推移、1ヶ月物は7.850％から
7.800％へ小幅低下したものの、3ヶ月物は8.025％から8.125％、6ヶ月物は8.125％
から8.225％へそれぞれ上昇している。
リスクリバーサルでは特に欧州通貨でのドルが上昇が止まっている事を受けて、ド
ル・円の下方調整もありうるとの観測に伴い短期での円コール買いが強まってい
る。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.300％から+0.325％、3ヶ月物は
+0.40％から+0.450％へそれぞれ拡大。6ヶ月物は+0.625％と昨日と同水準での推移
となった。
【株式市場】
NY株式相場は下落。一時GM(GM)が破産法を申請するとの噂が広まったほか、9月の耐
久財受注が予想に反して2.1%の下落となったこともあり午後にかけて下げ幅を拡大
する展開となった。セクター別では、ヘルスケア機器や保険が上昇する一方で自動
車・自動車部品や耐久消費財アパレルが軟調。GM(GM)は破産法申請の噂については
否定したものの、年金会計についてSECから召喚状を受け取ったことを明らかにして
6.8%下落。またマーサ・スチュワート・リビング・オムニメディア(MSO)も損失拡大
が嫌気されて売られた。予想を下回る決算を発表した中国の検索サイト大手
Baidu.com(BIDU)は急落となった。一方で、グッドイヤー・タイヤ(GT)は好決算を発
表して14.7%上昇。ダウ構成銘柄では、予想を上回る決算を発表したベライズン(VZ)
が小幅高。四半期売上高が1000億ドルの大台を超える一方で、利益額がアナリスト
予想を下回ったエクソンモービル(XOM)は小幅下落。またジョンソン&ジョンソン
(JNJ)は、開発中の薬品「Dapoxetine」がFDAから却下されたことで売られた。 結局
ダウは115.03ドル安の10229.95、ナスダックは36.24ポイント安の2063.81で取引を
終了した。マーケット終了後に発表されたマイクロソフト(MSFT)の決算は、一株利
益では事前予想を上回ったものの、今期に慎重な売上予想を示したことで時間外取
引では小幅下落して取引されている。
【経済指標】
米・9月の耐久財受注：前月比-2.1％（予想-1.4％、8月+3.8％←+3.4％）
米・9月の耐久財受注（除く輸送用機器）：前月比-1.0％、（予想+0.8％、8月5.1％
←4.2％）
米・先週分の新規失業保険申請件数：32.8万件（予想34万件、前回35.6万件←35.5
万件）
米・9月の新築住宅販売件数：122.2万戸、前月比2.0％増（予想124.5万戸、8月
119.7万戸←123.7万戸）
【要人発言】
シェルビー上院銀行委員長
「バーナンキ米次期FRB議長候補との会談では金融政策のインフレ目標設定などにつ
いて意見交換を行った」
「バーナンキ次期FRB議長の就任を承認するための公聴会は11月に開催する」
「承認公聴会ではインフレ目標の設定が主な議題となり、その他では米国経済情勢
や見通し、労働生産性、経常赤字が議論される」
「連銀理事の空席2席に関しては速やかに埋まる事を期待している」
経済協力開発機構（OECD）
「2005年度の米国の成長率を3.6％から3.5％へ下方修正」
「2006年度を3.3％から3.5％へ上方修正」
「インフレ上昇に対処するために更なる利上げが必要」
「エネルギー価格、米国経常、財政赤字が経済成長のリスク」
スノー米財務長官
「強いドルは国益にかなう」
「ドルの価値は開かれた市場で決定されるべき」
【ロンドン市場始値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 115.41 115.56 114.85 115.46
ユーロ・ドル 1.2116 1.2174 1.2114 1.2141
ユーロ・円 139.83 140.20 139.62 140.16
ドル・スイス 1.2774 1.2773 1.2697 1.2732
ポンド・ドル 1.7854 1.7904 1.7819 1.7834
株式市場：
NYダウ 10344.74 10349.22 10229.95 10229.95
ナスダック 2095.41 2098.04 2063.81 2063.81
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.790 4.767
米国債10年物 4.583 4.548
先物市場：
NY金先物 475.5 477.8 474.5 475.6
NY原油先物 61.20 61.42 60.25 61.09
シカゴ日経平均先物 13350 13380 13260 13290
（フィスコ） - 10月28日6時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051028-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。