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10月27日(ブルームバーグ):巨額の赤字やジャンク級(投機的格付け)への格下げで既に苦境にある米自動車メーカー大手ゼネラル・モーターズ(GM)に、新たな問題に直面している。同社は26日、年金会計および破たんした自動車部品メーカー、デルファイとの取引について、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けていることを明らかにした。
広報担当のジェリー・ダブロースキ氏によると、GMはSECから情報提供を求める召還状を受け、調査に協力している。GMによるとまた、同社金融部門のゼネラル・モーターズ・アクセプタンス・コープ(GMAC)も保険会社をめぐるSECと大陪審の調査の対象に含まれている。
SECは利益水増しがあったかどうかを調査している。年金基金の資産関し妥当性を欠く仮定をすることで、利益の変動を少なく見せかけたかどうかも焦点となる。航空機メーカーの米ボーイングやノースウエスト航空なども過去2年間に、同様の調査の対象となっている。
資産運用会社ライアンALMのロン・ライアン最高経営責任者(CEO)は、「年金会計をめぐる規則の下では、信じられないようなことができる」として、「規則に問題がある」との見方を示した。
独ダイムラークライスラーは25日のSECへの届け出で、年金債務の算出方法についてSECから情報を求められたことを明らかにした。「GMの退職者給付などをめぐる会計方法に関する調査の一環」として情報を求められたという。これが、GMによる26日の発表につながった。ダブロースキ氏によると、GMは27日中に、SECに報告書を提出する。
GMの発表を受けて、同社株は26日の時間外取引で一時、2.3%安に下落した。
GMについてSECが調査しているのは、年金および退職者向け給付の会計処理、デルファイとの一部取引、リコール(無償の回収・修理)をめぐるコストの納入業者からの徴収や納入業者の値引きと信用供与、デルファイの破たんに絡んだ年金や退職者給付をめぐるGMの負担義務など。
SECの調査は、赤字や米市場シェア縮小に悩むリック・ワゴナー最高経営責任者(CEO)にとって、頭痛の種がまた1つ増えたことになる。
原題:General Motors Gets Subpoenas From SEC Over Pension Accounting(抜粋) {NXTW NSN IP06RB0UQVI9 更新日時 : 2005/10/27 15:11 JST
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita
akinoshita2@bloomberg.net Editor:Kobari
記事に関する記者への問い合わせ先:
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