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10月26日(ブルームバーグ):投資信託の資金動向によると、米投資家による海外株式投資は過去20年で最高のペースとなり、世界の株価がピークにある兆候ではないかとの懸念を呼んでいる。
調査会社トリムタブス・インベストメント・リサーチによると、海外株ファンドへの資金流入は年末までに、875億ドル(約10兆700億円)に達する見通しだ。2004年の670億ドルを上回り、統計を取り始めた1985年以来最高となる。
トリムタブスのチャールズ・ビダマン社長によると、資金流入が「最高到達点」に達して以降、株価は伸び悩み始めている。「後ろばかりを見ている投資家が、今まで絶好調だった市場に資金を投入している。あまり賢いことではない」と同社長は述べた。
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)のEAFE(欧州、オーストラリア、極東)指数は今月3.7%下落し、年初来の上昇率は2.9%となった。ダウ欧州株価指数と日経平均も今月に入っては下落。年初来の上げ幅を縮めた。MSCI新興市場指数は月初来7.3%下落し、月間ベースで1年半ぶりの大幅下落となりそうだ。
トリムタブスのビダマン社長によると、2000年初めの米国株ファンドへの資金流入も、株価のピークを示す兆候だった。同社の概算では2000年1−4月には1230億ドルが米株ファンドに流入。株価は同年3月をピークに下落に転じ、S&P500種株価指数は2002年10月に底を打つまでに49%下落した。
原題:Record Stock-Fund Flows From U.S. Raise Concern: Taking Stock(抜粋) {NXTW NSN IOY8VV0YHQ0X
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 木下 晶代 Akiyo Kinoshita
akinoshita2@bloomberg.net Editor: Okubo
記事に関する記者への問い合わせ先:
ニューヨーク Ludwig Marek lmarek1@bloomberg.net
更新日時 : 2005/10/26 14:08 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=agGTyUDU7MMM&refer=jp_europe