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村上ファンド狙う次の獲物…コンテンツ企業囲い込み
株価高騰時に売却、利ザヤ抜き
思えば、春のライブドアVsフジテレビ攻防戦も、キッカケは村上ファンドだった。あの騒動の中で、村上世彰氏率いる通称・村上ファンドは保有するニッポン放送株をライブドアに売り抜け、200億円近くを稼いだとみられるが、それに味をしめたのか、最近の保有銘柄には、タイガースの親会社である阪神電鉄やTBSなどコンテンツ(情報の中身)関連企業が目立つ。新興IT企業間では、コンテンツの囲い込みをめぐって再編の胎動が高まっており、早手回しに大株主となり、株価高騰時に売却して利ざやを抜こうという狙いのようだ。
村上氏は先に、阪神電鉄に対し、約30社を協業先として示して提携を促した。この中には、TBS騒動の渦中にある楽天が含まれているというが、ほかにも「六本木ヒルズの顔触れがいっぱい入っている」と村上氏自身が記者団に語っている。
「六本木ヒルズ族といえば、かつて“渋谷ビットバレー”などを拠点にIT起業し、ITバブル崩壊を乗り越えて、勝ち組となった若手経営者たちが集う牙城(がじょう)。楽天やライブドア、ヤフーなどが本社を置いていることで知られているが、本社ではなくても、住居棟に住むIT経営者も多い。また、彼らの信奉するグローバリズム=アメリカ式の絶対資本主義の尖兵たる外資系金融機関も多いんです」(ネット関係者)
これらIT企業の目下の課題は、運営するサイトを充実させるためのコンテンツの確保だ。
「今のところ、どのIT企業もコンテンツの制作能力は未熟で、テレビ局や映画会社、ゲームメーカーなど一時代前のコンテンツ産業を、M&Aなどで取り込もうとしています。ライブドアや楽天が、フジテレビやTBSを標的にしたのと同じ文脈です」(同)
村上氏も、一部マスコミとの懇談などで、「いろんな人にTBS株を買いませんかと言ってまわった。ライブドア、USEN、インデックス、もちろん三木谷にも言っていますよ。あと、僕の株は基本的に売るためのもの」と語ったと伝えられている。
実際、村上ファンドは9月末時点でTBS株を7%強保有していたほか、テレビ東京の株式取得も判明。テレビ局に食指を動かすIT企業に先回りして株式を取得、将来の投資回収のチャンスに備える姿勢が鮮明となった。今回もすでに、楽天の買い付けによりTBS株が高騰した時点で売却済みではないかとの見方もある。
村上ファンドはこのほかにも、タカラやスクウェア・エニックス、昭文社、角川ホールディングスなど玩具やゲーム、地図、書籍などのコンテンツを抱える企業に投資している。
IT企業も今後、これらのコンテンツ産業への積極的なM&Aを仕掛けるとみられ、当面、両者の「競演」は続きそうだ。
■村上ファンドのコンテンツ企業への投資
会社名(業種) 保有比率
阪神電鉄(鉄道・野球) 40%弱(3日時点)
TBS(テレビ) 7%強(9月末)
スク・エニ(ゲーム) 5%強(3月末)
昭文社(地図) 4%強(3月末)
タカラ(玩具) 3%強(9月末)
角川HD(書籍・映像) 2%強(3月末)
テレビ東京(テレビ) 1%?
(時事通信調べ)
ZAKZAK 2005/10/24
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_10/t2005102409.html