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(回答先: Re: 唯物弁証法は、人類史、世界史に対する一つの見方 投稿者 南青山 日時 2006 年 3 月 01 日 13:02:09)
こんにちは。
「この悲惨さを生み出しているのが、人間の活動であり、」のところまでは小生も賛同しますが、「それを支える考え方がある。」には少し疑問符がつきます。
「それを支える考え方」が何を指しているのか、いま一つ不分明なのですが、小生も、(たぶん)ヘーゲルも、「それを支える考え方がある。」「考え方は、歴史的に発達してきた。」というところまで目的論的な(擬人論的な)思考はしていません。
<−− たとえば、王制を支える考え方(なぜ、王は、ここを統治するのか、その根拠は)、あるいは、大土地所有制を支える考え方、です。
<−− 大土地所有制より、家族所有の農園の方が、生産性があがる、より多数の者が潤う、というのは、1時代の結果を見ると、言えます。しかし、家族所有を実践するまでは、どちらが生産性があがるのか、分からなかったので、人々は、思想的に、家族所有の根拠を求めたのだと思います。たとえば、人は、生まれながらにして、平等に作られている、という考え方でしょうか。アメリカは、かくして、奴隷制を除けば、家族所有の農園が広がったでしょう。一方、南米では、同じ時期に、大土地所有が広がっていきます。考え方の違いがあったのだと思います。
経験するまでは、制度的に、何かを行おうとすれば、それを支える考え方が、人々の間に、共有されるのだ、ということです。(日本では、天皇制が前提ですから、たぶん、このような考えk他をすることに、慣れていないのだと、思う事があります。なぜ、天皇制を支えるのか、支持するのか?人々は、そう問う事も、タブーにしているような感じです。)
チャーチルは、言いました。民主主義は、ベストではないだろう、しかし、民主主義より良い仕組みは、見つかっていないんだ、と。ここで、主義、とは、皆が共有する考え方で、実践していること。
私の言う、考え方、とは、おおよそ、以上です。
健奘さんは、「それを支える考え方がある。」というときの「考え方」は誰が「考えている」と考えているのですか?
<−− 多くの人がです。大土地所有でも、その社会では、考える余裕のある人々は、大方、そう思っているのでしょう。大土地所有が、社会のためになる、と。たぶん、北朝鮮でも、いまの体制を支えるのが良いと、考える余裕のある人々は、考えているでしょう。
ゴルバチョフは、当時の体制では、いよいよ、経済的に遅れるばかりだと考えるようになって、ペレストロイカ、などを実践したと、後に語っています。そして、ペレストロイカを理由付ける、考えがあったのだと思いますが。どのくらい、その考えが、普遍的だったかは分かりませんが。