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(回答先: Re: 信用の創造、2つの面; そして堀江氏 投稿者 縄文ビト 日時 2006 年 2 月 23 日 11:21:07)
健装さん、縄文ビトさん、どうもです。
通貨システムについて、研究してるものとしてコメント付けさせて頂きました。
信用の創造とは日銀の積み立てが借り入れが増えることによって増えることを言うと思っていましたが、約束手形の債券価格高騰も大まかに言えばそうなるんでしょうね。
市場の評価、信頼が上がることを言いますからね。
唯物史観の公式より、物にのみ付加価値が発生するというのも、株のほうが付きやすいというのもどれだけのニーズが掘り起こせるかどうかだと考えています。
800兆で買ったものが1000兆に膨らみ、膨らんだ決算性預金を銀行が貸し出しに使う。シンプルに考えて800兆しかプリントしてないお札で1000兆利用し、その借りた金で違う事業主に貸し付けることでまた債権担保の金貸しが発生し、幾重にも使用頻度が増えることで最初の投資金額が化けていくのが今ある金融システムであり、ケインズの乗数理論そのものと言えるでしょう。
しかしながら、いくら使う金が増えたからと言って、貸し出し債権、預金などを担保に使用している限り、預金者に支払わなければならない債務が膨張していくばかりです。使ってしまった分、元を取らないといけなくなるワケです。
つまり、蔓延したインフレで金利負担が重荷になり、貸し出し量が減ると市中流通量が減り、支払いや消費に困窮していくわけですね。
ホリエモンも付加価値が膨張するに比例して金を限界まで借り入れているので債務は膨張します。しかし、値上がりを予測して信用買いしているので、付加価値分、ちゃっかり現金化しています。
しかしながら、株価が上がりすぎると債務も連動して増えているので金利分も支払えないだろうといって投資家の魅力が減少し、計画通りに上げるのが苦しくなってきます。
M&Aも株価の総額が底値の10倍ほど弾き出すと買いに繋がらないのが日本の市場ですが、アメリカでは売りと買いがほぼグループ内で行われているため価値の高騰に躍起になり、貸し出し制限で一気に萎む、これを繰り返しています。
物にしろ何にしろ、付加価値の創設は次の借り手が支えているのが現実経済だと理解しています。次の借り手が借りて消費に回すことでそこに現金を流し込んでいるのです。
価格の高騰を招くと資産の質が減額されていくのです。
10億で買えた企業が20億になると投資家は高い買い物をしたことになり、価値は倍になっているかと言うとそうでもありません。
土地も1000万で買えた土地が2000万で買ったとすると価値が二倍になっているわけでも、その地域の人口が二倍になっているわけでもありません。
そして、次の買い手を捜す営業が苦しくなるばかりです。
しいて利点を挙げれば、金を借り易くなることぐらいですか、
それも次の支い手が苦しくなる法則ではあります。
株価が下落傾向だと借り手が益々いなくなりデフレに苦しみますが、インフレでは負債を膨張させていくことになり、貸し出し制限でゲームエンドとなります。
8000兆に付いた付加価値200兆を支えているのは新規借入れであり、生んでいるのではなく、信用が買い支えているから成り立っているのです。