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信用の創造には、2つの面があります。他の面もあるかも知れませんが。
ひとつの面は、すでに、張良さんが、展開しています。この議論を、かいつまんで言えば、今までに蓄積した価値、たとえば、10億、を銀行に入れると、銀行は、これを、18億の価値として、市場に送り出す事ができる、というものです。
なぜなら、銀行は、銀行にお金を入れた人達に、10億はそのままで、9億まで、貸し出すことをします。一方で、9億までは、新たな借り手に、貸し出す事ができるからです。なぜなら、10億預けた人達は、90%、借りた9億を使って、さらに、価値を作り、一方で、9億、新たに借りた人達は、80%、9億にかかる利息を含む、元利を払いつづけることができるように、新たに価値を作るからです。(この確率は、おおよそで、言いたいことは、1年後、誰かが焦げ付いても、全体としては、価値が減らないと言う事です。)
ここまでは、銀行を介した信用創造です。銀行を介した信用の創造だけでは、信用のゆらぎが、大きくなることはありません。
次は、新たに借りた人達の、9億の価値が、18億になり、信用だけで、合計、8 + 9 = 17億になることを言います。
9億を資本として、企業を始めます。その企業が、将来産み出しそうな価値が、年間、0.9億と想定します。すると、企業価値というか、株価としての価値が、0.9 x 20 = 18億に、なります。
こうして、9億、新たに銀行から借りた人達は、18億の価値を得ます。結果、17億が、信用として作られた事になります。
新たに18億の価値を手にした人々は、この18億を元手に、さらに、銀行から、お金を借りだすことができます。もしろん、始めに借りた9億の、元利を返すのですが、それよりも、信用による膨張の方が大きいです。
こうして、信用は、2面から作る事ができると、その間を、行ったり来たりすることで、さらに、膨らませる事ができます。
従って、現代は、現象から見れば、信用の創造と(行き過ぎに気がついて)破壊することの、繰り返しが、頻繁に起こります。
<−−− であれば、堀江氏は、たぶん、グレーではあっても、黒と、誰が断定するのでしょうか?