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(回答先: すいません、今日は簡単に「混合診療」と「自由診療」の違いについて 投稿者 hou 日時 2006 年 1 月 30 日 20:23:52)
>なぜ、厚生労働省以外の医療を試せないのか?それが不思議です。
ひとつは、「みんなが効果を認めた治療法をみんなで使おう」、という約束のもとで集めたお金(保険金)を、効果がまだはっきりしていない治療法と併用することで台無しにしてしまっては、金主様(被保険者さん、雇用者さん、あなた方のことですよ!)に申し訳ない、という解釈です。 自分が総合警備保障をする会社として、警備を請け負ったビルに契約後にオーナーが新機軸のシステムをどんどん入れてくるのを看過できますか? 少なくとも、すりあわせのチェックがすむまでは、責任のとりようがないでしょう。
よい治療法は、早く効果を確かめて広く普及させコストダウンをはかり、保険適用に持っていくのが保険者の筋です。効果が明らかな治療法を保険に盛り込まないのは保険者の怠慢です。が、それを「怠慢」と非難できるのは相手が「一本化された保険=公」だからであって、相手が「あまたある私的保険会社のひとつ」であった場合には、誰もけつをとってくれないのですよ。もっといい保険を買っておくべきでしたね、となるのです。
一方、チャレンジングな治療をして失敗したら、けつを保険(公)で面倒見るのですか? アネハのように。
第二点、自分のお金でチャレンジするのだからいいではないか。
そうやって、お金のある人は生き延び、お金のない人は死んでゆく。仕方ないですね。保険がそこまでカバーしてないのだから。自由診療は禁止してないし。
自由診療分の負担が可能で生き延びた人々は、次に(別の)病気になったときには保険医療を享受するのですか。淘汰された人々や、今後自由診療枠を負担できないために、ほぼ確実に生き延びられないだろう人々のためにも拠出されていたはずの保険金で、医療を受けるのですね? あ、これってレガシーコストですか?
自由診療を受けて生き延びた人「のみ」 がその後も保険を受けられる、という点をhouさんはどうお考えですか? 私は、医療をサバイバルゲームにしたくないのですが。自由診療で生き延びた人は、その後は一切保険診療にたよるべきではない、とは考えられませんか? 現行の自由診療では、別の病気ならその後も保険診療が受けられますね。死んでしまった人は受けられないのですけれど。だから百歩譲って混合診療はしない。
個々の病気を持った患者さんの焦燥感はわかります。責任を取るべき厚労省の認定がとろっちいことを改善すべきなのです。 混合診療導入すると、現行の自由診療よりも治療法の有効性が、より早く、より正確に、判定できるようになるのですか? 根拠を示していただけるといいのですが。 単に新薬メーカーが博打(失礼!)を打つのに、患者さんの焦燥感をあおって、けつと懐は保険に持ってもらおうという腹にしか思えないので。
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2004dir/n2583dir/n2583_06.htm
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2004dir/n2581dir/n2581_04.htm