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ニートという言葉がなぜ、マスコミに躍り出たのか、なぜ、ある時を境に姿を消したのか、ということに、疑問を持たれた方いらっしゃいませんか。
予備知識として指摘したいのは、昔から、大卒者とはいえある程度は、
毎年一定して定職についていなかったという事実です。
05年3月頃、突如としてニートの問題がメディアをにぎわせ始めます。
この理由は簡単です。議会が、経済問題としてニートを取り上げたからです。
その流れに便乗して、社会学者などが、この問題を扱い始めます。まるで、
全くの新しい問題であるかのように。
ですが、違います。以下の表をごらんください。
・資料(厚生労働省)
第1−5表 学歴別新規学卒就職率の推移
http://www2.mhlw.go.jp/info/hakusyo/josei/990126/990126_04_j_hyou1-5.html
予備知識で、ふれたことが裏付けられているということです。
「ニート」問題の本質とは、なんでしょうか。
簡単です、経済構造の変化によるものです。
企業が、経営戦略として、中流よりも圧倒的に、安く働いてくれる、
労働者階級を求めたのでしょう。
大卒者を労働者待遇で雇うことができれば、圧倒的なコスト削減を実現できます。
ニートを批判し、フリーターを礼賛したのはこれが理由です。
これが、ある時を境に姿を消したのは、マスコミが騒いだにもかかわらず、
世論は動かなかったからです。世間は、若者を養護したということです。
階級間闘争も、世代間闘争も、それほどには活発でないというのが日本の現状です。