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(回答先: 【シナプスレイア】をGoogleで検索 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 10 月 30 日 20:56:27)
すんません。「シナプスレイヤ」というのは、たけ(tk)の造語なので出てこないでしょう。
茂木さんが「表象のレイヤ」というコトバを使っていたので、それに対応する用語として勝手に作りました。
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http://www.qualia-manifesto.com/essays/keywords.html
第二に、クオリアは、機能主義的、計算論的に見た脳の情報処理メカニズムの本質を、表象のレイヤーにおいて反映した属性であると考えられることである。例えば、視覚においては、形、色、動きなどの視覚特徴は、大脳皮質の異なる領域において解析されている。脳という物理的空間では空間的に、かつ時間的にも広がりを持ったニューロンの活動として表現されたものが、心の中の表象としては、例えば「右に動いている赤い円」というように、一まとまりの表象として知覚される。そして、そのような知覚に従って、我々は思考したり、行動を組み立てたりすることができる。この、結びつき(binding)のプロセスと呼ばれる情報処理機構のメカニズムの詳細は未だ明らかではないが、脳の中の時間的、空間的に広がりを持ったニューロンの活動が、私たちの心の中ではコンパクトなクオリアとして感じられるという事実が、結びつきのメカニズムを解明する上で重要なヒントを提供すると考えられる。
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「レイヤ」というのは「層」という意味で、コンピュータ通信のプロトコルの「層」を意味します。
http://www.orixrentec.co.jp/tmsite/know/know_protocol.html
たけ(tk)が「レイヤ」というコトバを気に入ったのは、《我》と《他者》との関係がこのプロトコルレイヤにたとえれば分かりやすくなるのではないかと思ったからです。
簡単に言うと、コンピュータ通信の場合には下記のようになります。
ホストA ホストB
アプリケーション層 ← − − → アプリケーション層
↓↑ ↓↑
トランスポート層 ← − − → トランスポート層(TCP/IP)
↓↑ ↓↑
物理層 ←−−−−−→ 物理層
ケーブル
二つのコンピュータの同じアプリケーションが交信する場合、実際には、アプリケーションはいくつかのレイヤを経由して物理層にリクエストを出し、そこからケーブルを通って他のコンピュータの物理層に繋がり、そこから上に向かって情報が流れていくのですが、
アプリケーションから見ると、直接相手のコンピュータのアプリケーションと直接交信している様に見える。
また、途中のレイヤでも、たとえばTCP/IPの層は直接相手のTCP/IPと直接交信しているようにみえる。
これと同じように、意識=表象のレイヤは相手の意識と直接交信しているようにみえ、《私》の表象において《他者》と交信しているように感じられとしても、
実際には、私の表象のレイヤ⇔脳科学のレイヤ⇔身体レベルのレイヤ⇔他者の身体レベルのレイヤ⇔他者の脳科学のレイヤ⇔他者の表象のレイヤ、というように繋がっているのではないかと考えたからです。
《他者》 《私》
表象のレイヤ ← − − → 表象のレイヤ(意識)
↓↑ ↓↑
脳のレイヤ ← − − → 脳のレイヤ(シナプスレイヤ)
↓↑ ↓↑
身体のレイヤ ←−−−−−→ 身体のレイヤ(《共振しつつある身体》)
空間