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(回答先: 終末期と言えども、短期退院や一泊から一週間程度の外泊を許可する事が増えてきています 投稿者 町医者 日時 2005 年 10 月 17 日 08:54:14)
丁寧に回答してくださり有り難うございます。
それぞれの生き方、立場に違いがありますので
意見の違いは当然あるかと思います。
治療する側、される側からの視点もあるのだと思います。
私は、母の病気で計4ヶ所の病院に約10ヶ月間ほぼ毎日通いました。
そして、医師や看護師の仕事が激務のこと、そのしわ寄せとは言わないが
患者(特に老人)がどの様な状態に置かれているかを実際見ました。
病気の性質から、同室者は老人ばかりでしたが
患者の家族から様々のことを聞きましたし、
自分でも様々なことが分かってきました。
そして、病院関係者にはごく当たり前のことであっても、
治療される側だからこそ感じられる矛盾も
多いことも分かりました
このような話は、家族同士や患者同士での会話では出ますが、
医師の前ではまず出ません。
いろいろ見聞きしているうちに
現代医療のあり方に疑問を持ってきました。
生命を救う技術のすばらしさに比較して
人の生の価値に対する視点が欠けている様な気がするのです。
しかし、もともとこの様なことを病院に求めてはいけないのでしょう。
それならば、余命がそれ程ないと分かった時点で、
病院から解放しても良いと考えるわけです。
悪性疾患の終末は鎮痛が問題になると思いますが、
これについても、すこし考えることがあります。
現代医療が逆に痛みを増加させていないかということです。
しかし、これを書きはじめると長くなり過ぎますので止めておきます
終末期の衰弱や死を直視して、生命の尊厳と価値を改めて知る。
これは是非必要だと思います。
家族が手をかければかけるほど、お互いの生命は輝きます。
その為には繰り返しになりますが、「病院から死を取り戻す」必要がある
と思うのです。
私のつまらない意見に丁寧に回答をしてくれた町医者さんには感謝します。
医師としてさらなる活躍を期待しています。