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□巷にあふれる「平均値のウソ」 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1669624/detail
巷にあふれる「平均値のウソ」
妻のヘソクリ額は平均241万円――!? 損保ジャパンDIY生命が先週、こんな調査結果を発表した。サラリーマン世帯の20〜50代の主婦500人を対象に実施したアンケートだが「そんなまさか!」とビックリしたご同輩も多いのでは。
ご安心あれ。改めて損保ジャパンに聞いてみると、ヘソクリを持っていない主婦は54.4%と半数強もいた。241万円という金額はヘソクリが「ある」と答えた45.6%の平均値で、全主婦の平均は110万円だった。マスコミが「ある」の平均値だけを取り上げ、大げさに報じていただけなのだ。
もっとも「110万円でも多い」という人もいるだろう。実は、巷にあふれる統計や平均値には“ウラ”がある。「議論のウソ」の著書がある日大文理学部教授の小笠原喜康氏(教育メディア論)がこう言う。
「平均年収などについて言えることですが、100人からデータを取って99人が年収300万円でも、1人が億万長者だった場合、平均値は大幅にカサ上げされます。また、家計や収入に関する調査では、ミエを張って実際よりも高めの金額を言う人が多い。調査する場所が銀座か渋谷かでも違いが出るし、電話か対面かでも違う。こうした数字はあまりアテにできないのです」
このヘソクリ調査の場合、300万円以上ある主婦が全体の13.6%で、うち「700万円以上」は3.6%もいた。世帯年収1000万円以上では、11.3%に上っている。彼女たちがヘソクリ額を“カサ上げ”している可能性が高い。
「最近は幼児を狙った凶悪犯罪が増えているというデータもあるが、実際には昔と総数は変わりません。世論調査も聞き方次第で結果は変わります。実はこうした調査は、初めに結果ありき、というケースが多いのです」(小笠原喜康氏=前出)
23日の代表質問で格差社会について問われた小泉首相は、「統計データからは所得格差の拡大は確認されない」と言ったが、その統計がクセもの。小泉の口先と数字のトリックにダマされてはいけない。
【2006年1月25日掲載】
2006年01月28日10時00分
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