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□“傾聴力”は武器になる [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1648165/detail
“傾聴力”は武器になる
部下のメンタルヘルスに役立てる目的で、傾聴技法のセミナーに参加する中間管理職が増えている。昨今、職場で増加する一方のうつ病社員の原因に、上司とのコミュニケーション不足が挙げられている。これ以上増えては業績悪化の恐れがあると会社側が取り入れだした苦肉の策だ。傾聴とは何か、“傾聴力”をつけるとどんなメリットがあるのだろうか。
■「中災防」では05年度に9回開催する予定
最近の傾聴技法セミナーの“人気ぶり”について、セミナーを開催している厚労省管轄の中央労働災害防止協会・健康確保推進部担当者が言う。
「傾聴技法セミナー(1日コースの受講料は1人1万5000円)は05年度は今までに東京や大阪など7カ所で7回、開催しました。1月末までにあと2回開き、合計9回行う予定。セミナーは事前にHPなどで開催の日時を告知しています。それを見た会社側が受講を申し込む。受講者は大企業の人事・労務・営業などの中間管理職が中心。講師は心理学系の大学教授らで、1回に50人ほどが受講します。3年ほど前から開催しており、この1年で受講者がかなり増えました」
■話し手の悩みに耳を傾けるが解決法は示さず
契約企業の社員のメンタルヘルスのコンサルタント会社「ライフバランスマネジメント」も、昨年40社ほどで管理職を対象にした傾聴技法セミナーを実施。同社社長で「会社のストレスに負けない本」(大和書房)の著者でもある渡部卓氏が、傾聴の中身をこう説明する。
「臨床心理学を応用し、アメリカで発展した傾聴は、簡単に言えば、聴き手は話し手の悩みに耳を傾け、悩みを共有化すること。解決方法は示さなくてもいいのです。つまり、話し手を“聴いてもらえた”“気持ちを吐き出せた”といった心情にさせることで、話し手自ら解決の道を探る。現在の職場は成果主義の導入などでギスギスしており、上司が部下の悩みをちゃんと聞くコミュニケーションが成り立ちにくい状況です。その結果、社内にうつ病が広がっています。管理職が傾聴技法を身に付ければ、部下とコミュニケーションが図れる。それが職場全体の仕事の能率アップにつながります」
同社の半日コース(受講者1社30人ほどで料金が約30万円)は、2つからなる。リスニング理論(聴き手の視線の位置やあいづちの打ち方、質問の仕方なども含む)と、仕事の悩みなどのテーマを定め、話し手と聴き手、オブザーバー役を振り分けてから行う3人1組の実践だ。
■「頑張れ」や、叱る、指示などの言動を抑える
セミナーを通じ、部下をうつ病に追い込む上司の対応とよく指摘される「すぐに“頑張れ”と励ます」「“何年仕事しているんだ”と叱りつける」「“オレの経験ではこうだよ”とすぐに指示する」「“たいしたことないよ”と問題を軽視する」「“人事に聞いてくれ”などと責任逃れをする」「“困ったなあ”と一緒に困る」といった言動が抑えられるという。結果、たとえばクレーム処理での上司と部下との会話はこんな具合に改善される。
〈部下「実は、チラシと商品の中身が違うとクレームが付きました」
上司「そうか。それはまずいね」
部下「えぇ、そうなんです」
上司「どうなっているのか調整して欲しいんだね?」
部下「私がお客さまの対応をしますので、内部の調整をと思って」
上司「了解、すぐに関係者を集めて対応するよ。気を落とさずに」
部下「よろしくお願いします」〉
この部下は上司を頼りがいがあると評価する。
傾聴技法は家族とのコミュニケーションにも利用可能だ。
「奥さんや子どもの話に耳を傾ける習慣が身に付きます。いま以上にコミュニケーションが深まれば家族関係も良好になります」(渡部氏)
会社で傾聴技法セミナー受講のチャンスが到来したら、積極的な姿勢で臨む。また中災防では個人向け2日コースのセミナー(受講料は3万円)も開催している。会社での受講のチャンスがないなら、こちらで個人参加もできる。
【2006年1月17日掲載】
2006年01月20日10時00分
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