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2005年の大晦日に放送された「ビートたけしの超常現象SP」についての感想
放送開始から30分ほどからして見たわけだが、私からすればオカルト批判で有名な大槻教授やエジプト研究の吉村教授か、あのあたりの学者の方の方がよほど的を付いていて超常現象肯定派の人たちは正直「ネタ」の集まりか?という印象を持った。
私は大槻氏の科学の視点で物事を見ようとすることは評価できるが、こういったオカルト番組に出て肯定派の人たちと議論しあう中で話がごちゃごちゃになって視聴者からすれば「どっちもどっち」というような感情を抱かせ、大槻氏自身が意識されているかは分からないが、結果として肯定派を利しているのではないかというような思いで見ていた。
しかし、過去放送された番組よりは今回はすんなりと科学の視点を持って断罪され大槻氏らの「勝利」であったのではないかと思う。(しかし過去の放送でも大槻氏の説明の方が私にはとても納得のいくものであったが)
この投稿を読まれている皆さんはどうかは分からないが私はこのSPに出演された超常現象肯定派の各氏を見ているとはっきり申し上げて自分達の過ちはとっくの昔に気づいているが、もはや意地で出演しているのではないかとすら思った。
この番組自体が「ネタ」なのならそんなに真剣に考えなくてもいいのかもしれない。だが番組を見ていると一応真面目そうな感じで作ってはいるようである。だからこの番組をまだ基本的な知識も無い未熟な子供が見て「感化」されたらどうなるのだろうか。もちろんいかなるテレビも視聴する自由があり、私がとやかく言う必要もないのかもしれない。しかし、「古代には核戦争があった」とかそういう内容を見ているとこれはある種の歴史の改竄ではないか。
古代社会において、もしも核戦争があったとするなら少なくとも古代史を一変させるだろう。そして現在における思想・宗教・社会を根底から覆すことになる。これは一大事件の騒ぎではなく私たちの存在感すらも変えさせてしまうことだろう。
そのようなことを平気でテレビで放送している事態に誰も異議を唱えないのは何故だろうか。これが「どうせ馬鹿な集まりがよってたかって喋りあっているに決まっている。放置しておけ」ということなのか。
「子供に見せたくない番組」などが発表されるが、その中で特定のバラエティー番組が挙げられる。しかしこういったオカルト番組は(年に一回などの「単発もの」なので視聴者の印象が薄いせいかは分からないが)挙げられない。「お受験」で必死な「教育ママ」なら社会科の歴史で自分の子供がテストの答案に「縄文時代には原爆が投下されました」などと書いたら仰天するだろう。しかもそれが年末のオカルト番組を見てそのように回答したと知ったなら…。これを放送したテレビ局は抗議だけでは済まされない。下手をすれば訴訟沙汰になるかもしれない。
以上は極端な例かもしれない。しかし、よく第二次世界大戦での戦時行為で様々の残虐行為を「無かった」と主張する人がいるが、このオカルト番組もそういった根拠無き「歴史改竄」の番組ではないだろうか。もしそのような核戦争云々の証明がしたいなら番組内できちんとすべきだろう。それを根拠もなしにただただ電波で垂れ流していたのでは視聴者に対して「粗悪な情報」を発信していることにもなる。
私の意見は大げさかとお思いかもしれない。しかしこういった歴史の改竄はすでに米国で始まっている。進化論を否定し、進化の過程には何者かの介在があったという「ID理論」である。提唱しているのはキリスト教右派である。既に学校教育でも導入することが一部の州で決まっている。オカルト番組でやっていることを米国は学校教育でやろうとしているのである。それ自体、私には滑稽でありいい笑いの種ではあるが笑ってもいられない現実がある。
今後日本のオカルト・超常現象番組はどのような変化をたどるのか注目である。もしも進化論を否定するような説が流されるようであれば要注意であろう。
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公教育で「進化論」批判へ 米、宗教右派に追い風(共同通信)
http://www.asyura2.com/0505/cult2/msg/421.html
投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 11 月 09 日 23:22:17: Lif1sDmyA6Ww.
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