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【「自爆テロ」のことをフランス語で(男性)人称形で “Le Kamikaze” と表現するらしい。(三四郎日記)】の続きである。
http://blog.goo.ne.jp/yojiro5/e/304fb11b323e07a8c551e48e2c7d100dから転載。
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戦艦大和や「神風特攻隊」の評価でもっとも奇妙なのは、彼らの「死」の上に今の日本の繁栄があるのだ、というものだ。「人気ブログランキング」の上位にいるブログで、例えば「男たちの大和」の評価に出てくる決まり文句のような言葉が「多くの方達が命を懸けて守った日本に、今私達は立っている」などと言うものだ。前回のエントリー「Le Kamikaze」でいったとおり、このような考え方はアラブの人が「カミカゼ」としてアメリカやイスラエルに「トッコー」(自爆攻撃)する心理と符合する、ということを指摘した。
そして、僕は
「日本語で俗に言う『自爆テロ』を、ガイジンどもに『カミカゼ』とか『カミカゼ・アタック』という言葉で表現させていて良いのか、ということが日本人にとっては問題になるべきハズである。ところが、なかなかそうはいかないようだ。なぜか?それは、日本人が『神風』や『特攻』を正当に評価することが出来ていないからだと思う。」
と書いた。「正当に評価することが出来ていない」というのは、多くの日本人がアラブ人の「自爆攻撃(テロ)」と「カミカゼ(神風)」が同じものであると認識している、ということである。カミカゼが「何かを守っている」という認識が、アラブ人にもそれから(現代の)日本人にも共有されてしまっているのである。
話が少しそれるが、「男たちの大和」で、長島一茂が演じた臼淵磐大尉が「日本の新生のさきがけとして散る、まさに本望じゃないか」と言ったことに対して、この言葉を「これによって、大和の乗組員が自分たちの死を犬死にではないと認識していたことが分かる」などとうけとっている者がいる。これはおかしい。というかヘンな評価である。頭がどうかしている。作戦上、無駄死にだということは、大和の艦長ですら認識していた。そのことは「男たちの大和」でもしっかり描かれていることであるが、この辺りがこの種のウヨクの頭からは完全に脱落してしまっている。だいたい、臼淵磐大尉の発言の趣旨は、「われわれが無駄死にすることで多くの日本人が、この戦争がバカげたものだったということが分かるのであり、それが日本新生のさきがけとなるのなら本望だ」というものだったのであって、この点から見てもこの種のバカウヨクどもが、いかに「特攻」を誤解しているかが分かるのである。
前回の「Le kamikaze」のエントリーで、てるしさんがコメントされたとおり、「自爆テロ」と日本軍の「特攻」とでは、「民間人を巻き込まない」という点で大きく区別できる。そういう点で、民間人を狙った「自爆テロ」は「カミカゼ」ではないし、そういわせるべきではない。ただ、それだけではガイジンに「カミカゼ」という言葉を使わせないようにすることはできない。民間人を巻き込まない「自爆テロ」もあるし、逆に日本軍の戦闘行為が民間人を巻き込まなかった等というわけにはいかないからである。
(つづく)
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