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http://blog.goo.ne.jp/yojiro5/e/323ad26e7991a2ea6e10956bb6ea722b から転載。
ウチの大学で経済史を教えているO助教授によると、フランスでは「テロ」という言葉は使わないらしい。だから、パレスチナなどでイスラエルに対して行う“攻撃”のことを「自爆テロ」等とはいわないそうだ。それはなぜかというと、フランス的にはアレはテロではないからだ。
そもそも「テロ」とは何かというと、政治的な要求・目的を暴力や「恐怖」によって実現させることを「テロ」という。つまり、「テロ」は権力者が行うものであり、ゆえに「自爆テロ」等という表現はフランス語の体系ではあり得ないのだ。フランスで「テロ」といえば、フランス革命時の恐怖政治(テロリズム)の事をいうのであり、あれこそがテロなのである。
じゃあ、いわゆる「自爆テロ」(英語ではsuicide attack〔自殺攻撃〕,ドイツ語でもSelbstmord-Bombenangriff〔自殺-爆弾攻撃〕)はどういう風に表現されるのかというと、「カミカゼ」というのだそうだ。しかも、カミカゼは Le kamikaze と(男性)人称形で表現されるそうで、「カミカゼ」とは自爆攻撃、すなわち特攻(トッコー) をする「人」のことを指す。
まあ、そもそも「自爆テロ」っていう日本語がオカしいっちゃオカしいんだけど。調べてみたら、英語でもドイツ語でも「自爆攻撃」のことをカミカゼ・アタック(ドイツ語ならアングリフAngriff)というのがフツーらしい。だけど、日本人の感情からすると、アラブ人がイスラエルやアメリカに対して行う「自爆攻撃」の事を、日本人が「神風(カミカゼ)」とか「特攻(トッコー)」などと言うわけにはいかないだろう。
O先生によると、フランス人が「カミカゼ」を使うのはアメリカこそが「テロ」をしているのだというフランス人の感情が背景にあるのと、ニッポンに対する尊敬や憧憬の念を込めて敢えて「カミカゼ」を使うことによって「アメリカ的」なるものに対してアンチ・テーゼを提示することができるからだという。
で、ここからが肝心なんだけど、日本語で俗に言う「自爆テロ」を、ガイジンどもに「カミカゼ」とか「カミカゼ・アタック」という言葉で表現させていて良いのか、ということが日本人にとっては問題になるべきハズである。ところが、なかなかそうはいかないようだ。なぜか?それは、日本人が「神風」や「特攻」を正当に評価することが出来ていないからだと思う。
一面では、パレスチナなどで行われている「自爆テロ」は「カミカゼ」や「特攻」と同様のものと評価できる。
それは、祖国や愛するものを、異教徒(米国)の侵略から守るための捨て身の攻撃として。
だけど、これが「特攻」や「カミカゼ」の本質かというと、「右翼」や「(ネット・)ウヨク」は別として、このことについて多くの日本人は疑問に思うであろう。馬鹿なウヨクがカミカゼやトッコーの本質を勘違いしているのと、約束の地でイスラムが「カミカゼ」として戦死して“英雄”としてアガメタテマツられるのとが不思議とリンクしている。その辺がヒジョーにグロテスクで怖い。
モノホンの「右翼」なら、アメリカに向かってトッコーして欲しいんだけど、今ンところそういう「右翼」たるkamikazeは見たことがない。
(to be continued,,,,)
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