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□「かりあげクン」が1500万部も売れるヒミツ [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1554420/detail
「かりあげクン」が1500万部も売れるヒミツ
週刊誌連載25年、このほど、単行本の第40巻が出た「かりあげクン」(双葉社)――。なんと、累計売り上げは1500万部というから、驚いてしまう。
主人公かりあげクンは三流会社の「ほんにゃら産業」に勤務するイタズラ好きのサラリーマン。作者の植田まさし氏は昭和22年生まれの58歳。4コマ漫画が専門で「フリテンくん」(竹書房)や「コボちゃん」(蒼鷹社)などでも知られる。ロングセラーの秘密は何なのだろう。
「かりあげクンは三流大学出身の三流会社勤務。社内でもダメ社員扱い。性格も本来は受け身で、ストレスや鬱憤(うっぷん)をためやすいタイプ。そんな彼がユーモアあふれるイタズラを駆使して、見えっ張りな課長や社長、取引先をヤリ込める。この構図が読者をスカッとさせ、時代を超えて共感を得ているのだと思います」(作者の植田まさし氏)
植田氏は全共闘世代だ。中央大の哲学科に在籍し、夜は写真専門学校に通って、写真家を目指していた。撮る題材は全共闘運動。しかし、大学4年のときに運動も下火になり、写真への情熱も失せた。
「大学はロックアウトの連続で講義もなくエネルギーを持て余していた。昔から絵が好きだったので漫画でも描こうと思い、描きやすい4コマを選んだ。それが出版社の目にとまり、在学中に『ちょんぼ君』(週刊漫画TIMES)でデビューとなりました」(同)
その後、団塊の世代はモーレツサラリーマンに転じる。同世代のサラリーマンには、「かりあげクン」が「つかの間の息抜き」だったろうし、今の若者は「かりあげクン」に等身大の共感を覚えているようにも見える。植田氏のサラリーマンへのアドバイスはこうだ。
「たくさん趣味を持って、会社とは別の世界を持つこと。かりあげクンもそうでしょ。彼は草野球にゴルフ、料理、釣り、天体観測などなど本当に多趣味。また、ある程度の年齢になると出世の限界みたいなものも見えてくる。そうしたらジタバタせずユーモア精神で生活を楽しむことですかね」
勝ち組負け組で殺伐としている今の時代、“かりあげ流”がキーワードかもしれない。
【2005年12月12日掲載】
2005年12月15日10時00分
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