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□ゲイシャ映画「SAYURI」の主役めぐり大論争=中国のネットで [ライブドア・ニュース]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1536262/detail?rd
ゲイシャ映画「SAYURI」の主役めぐり大論争=中国のネットで
【ライブドア・ニュース 12月08日】− AP通信によると、今月10日に日米同時公開される映画「SAYURI」(原題:「メモワール・オブ・ア・ゲイシャ」)は、ハリウッド映画として初めて、アジアのトップスターが主役級を占める多額の予算を投じた作品だ。しかし、主役の日本の芸者役を中国の人気女優チャン・ツィイーが演じるため、公開前から中国では非難の声が上がっており、日中間の歴史的緊張に、火に油を注いだ格好。映画制作者は、役者の選択が正しかったことを説明しなければならない事態となっている。
「SAYURI」は日本を舞台に芸者の一生を描いた米国の小説「メモワール・オブ・ア・ゲイシャ」が原作で、チャン・ツィイーのほか、コン・リー、それに中国系マレーシア人のミシェル・ヨーが出演しており、さらに渡辺謙など日本人俳優が脇を固めている。
ここ数カ月、中国のインターネット上の掲示板などでは、ツィイーが日本人の芸者を演じたことを非難し、この映画の文化的な無神経さについて、汚い言葉で批判する激しい議論が続いている。議論を一言でいうと、結局、「日本文化を扱った映画のヒロインに、なぜ日本人女優を起用しなかったのか」ということにつきる。中国のポータル・サイト「網易」(Netease.com)の掲示板では、「(ツィイーが)日本人の欲望のはけ口(となる芸者)を演じているのは許しがたい。中国人の顔に泥を塗るものだ」との意見もあり、「中国人女性は第2次世界大戦中に従軍慰安婦を強要され、現在でも日本人の慰み者になっている」とも書かれている。
しかし、製作者のルーシー・フィッシャーとダグラス・ウイックらにとっては、これは近視眼的で差別的な考え方に映るようだ。キャスティングは、結局、演技力、スター性、身体的特徴などを考慮する長く慎重なプロセスだ。フィッシャーは、「日本人女優の何人かはオーディションにさえも来なかった。英語ができなくて、挑戦するのが怖かったからだ」と語っている。また、ロブ・マーシャル監督は、ツィイーがオーディションで、すぐに主役を演じることができると確信させてくれたと述べている。「監督はみんな、だれかがオーディションにやってきて、"これは私の役だ"って言ってくれるのを望んでいるんだ」と同監督はいう。
また、過去に映画俳優は、異なった国の役柄を数多く演じてきており、ヒロインが別の国の女優であることがおかしいという議論は、どこか変でもある。コン・リーは、この配役で出演を承諾した理由として、出演作を人種や国籍で選んでいるわけではなく、役の内容で選んでいるからだとし、「俳優として、自分を魅了し、また、挑戦できる役であることが重要だ」とAP通信に対し、文書でコメントを寄せている。
コン・リーは、その中で、「"ソフィーの選択"でポーランド女性を演じたメリル・ストリープ(米国人)、"インサイダー"でアメリカ人役だったラッセル・クロー(ニュージーランド出身)、"シンドラーのリスト"でドイツ人だったレイフ・ファインズ(英国出身)、"風と共に去りぬ"のビビアン・リー(インド出身の英国人)、"ニクソン"で米大統領を演じたサー・アンソニー・ホプキンス(英国出身)などの名演技が失われることを考えてみてください」と述べている。
また、映画制作者は米国でのスター性とチケットの売れ行きも考えなければならず、アメリカでヒットした「グリーン・デスティニー」で共演したチャン・ツィイーとミシェル・ヨー、それに「紅いコーリャン」と「さらば、わが愛/覇王別姫」で評価を得ているコン・リーなど、中国系女優に配役の軍配が上がったようだ。【了】
ライブドア・ニュース 山中泉記者/em
(参照:http://blog.livedoor.jp/emasutani/)
この記事に関するお問い合わせ先:newscenter@livedoor.net
2005年12月08日15時53分
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