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所在が分からなくなり、2003年に発見された画家の故岡本太郎(おかもと・たろう)さんの巨大壁画「明日の神話(あすのしんわ)」が愛媛県東温市で復元され、報道陣に5日、初公開された。
原爆さく裂の瞬間が題材で縦5・5メートル、横30メートルの大作。焼かれて骨になった人間を中心に、幾重にもわき起こるきのこ雲や真っ赤に燃え上がる炎などがコンクリートの壁に描かれている。
1969年、購入したメキシコ市のホテルがオープン直前に倒産、建物の壁に放置された。94年に改築のため撤去されたが、03年に市郊外の資材置き場で見つかった。
壁画は今年7月、大きな作業場がある東温市に運ばれ、樹脂で接ぎ合わされた。数奇な運命の“面影”を残そうと、透明なアクリル板を取り付け補強し、裏側から汚れや接ぎ目が見えるようにした。
修復家の吉村絵美留(よしむら・えみいる)さんは「やっと一つの作品になり、感無量」と話している。壁画は来年7―8月、東京・汐留の日本テレビで展示される。
(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/051205/bun086.htm
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