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□だれもが食べている“もどき食品” [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1499284/detail
だれもが食べている“もどき食品”
“偽ステーキ”を販売し、公取委から排除命令を受けたステーキ店大手のフォルクス。牛の内臓肉と脂身をつなぎ合わせた「成型肉」を「ステーキ」として売っていたから驚きだが、外食業界では、「20〜30年前から普通に使われている」(フード業界関係者)というから二度ビックリ。それにしても、この「成型肉」とは何なのか。
「新・食べるな、危険!」(講談社)の著者で、NPO法人・食品と暮らしの安全基金事務局長の小若順一氏がこう言う。
「横隔膜などの内臓肉と脂身を、リン酸塩という添加物でつなぎ合わせて作った合成肉です。弁当に入っている一口ステーキや居酒屋のサイコロステーキ、低価格の焼き肉やしゃぶしゃぶの食べ放題で出される円形にスライスされた肉は、これがほとんど。外食産業では正確に表示していないケースが多いため、今回の公取委の命令に業界はパニックでしょう」
フォルクスは、「内臓肉といっても、焼き肉で食べられているハラミ。品質で劣るものではない」(総務人事部)とし、厚労省も「安全性には問題はない」と言っている。本当に大丈夫なのか。
「結着剤のリン酸塩は、カルシウムの吸収を阻害するため、栄養面で若干問題が残ります。また、表面だけに細菌が付着する通常の肉とは違い、成型肉は内部にも細菌が入り込む可能性がある。生焼きで食べると食中毒にかかる恐れもあるので、注意が必要です。もっとも、こうした加工食品は身の回りにあふれているからキリがありませんが」(小若順一氏=前出)
そう、成型肉だけで驚いていてはいけない。加工肉には、大豆を中心とした植物性タンパク質で作られている「人造肉」なるものもある。こちらはコロッケやギョーザ、カップラーメンの具の肉によく使われる。肉類の他にも、下記の通り、本物と見分けがつきにくい“もどき食品”がズラリなのだ。
この機会に自分が何を食べているのか知っておいた方がいいかも……?
よくある「もどき食品」
●いくら(サケの卵) 増粘多糖類(ガム)や乳化剤、油脂で成型
●キャビア(チョウザメの卵) ダンゴウオの仲間ランプフィッシュの卵を着色
●子持ちシシャモ シシャモに似た外国魚カペリン(オスに卵注入も)
●数の子(ニシンの卵) 上記のカペリンの卵をベースに成型
●ヒラメのえんがわ 体長1メートルにもなるカラスガレイのえんがわ
●サケ缶、サケフレーク カラフトマスが使われていることが多い
●しめじ スーパーで売られているのはヒラタケが大半
【2005年11月17日掲載】
2005年11月20日10時00分
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