★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ42 > 1134.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
週刊日本新聞〜太田龍の時事寸評http://sv1.pavc.ne.jp/~ryu/cgi-bin/jiji.cgiより
平成十八年(二〇〇六年)三月一日(水)
(第一千六百二回)
○この二十年以上、日本は、米国由来の「ネオリベラリズム=新自由主義」
イデオロギーの猛襲にさらされて居る。
○正確に言えば、レーガン米大統領時代の一九八一年以降、米国を
ネオリベラリズムが制圧した。
○殆んど同じ時期英国では、サッチャー政権(一九七九〜一九九〇年)も、
ネオリベラリズムの時代と言はれる。
○そもそも、リベラリズム(自由主義)とは何か。
○そして「ネオリベラリズム」と言うときの「ネオ」とは何のことか。
○ジョン・コールマン博士の「タヴィストック洗脳研究所」(成甲書房、
平成十八年三月下旬刊予定)は、
○一九八〇年、カナダで、
全世界のいわゆるシンクタンク、学者など約四千人を集めた大がかりな
大会が、タヴィストックの演出の下に開かれた、と述べて居る。
○そして、この大会で、
一九八〇年代以降の世界に生じるべき重要なアジェンダが討議された、
と言う。
○「ネオリベラリズム」も、そして
「ネオコンサバティズム」(略称ネオコン)も、
○タヴィストックが用意した大量のアジェンダの中の一環であるに過ぎない。
○タヴィストックが、と言うことは、
三百人委員会が、と言うことを意味する。
○コールマン博士によれば、
「三百人委員会」の中核体は、「オリンポスの神々」と自称して居ると言う。
○オリンポスとは、ギリシャ北部の最高峰、標高二九一七メートル。
○ギリシャ神話の十二神がその山頂に住んだと言う。
○オリンピアとは、古代ギリシャ北西部の原野であり、そこで、ゼウス神の
祭典が行はれた。
○「三百人委員会」が、イルミナティサタニスト世界権力の中核体であること
を理解するためには、
○その前身の、英国東インド会社と、その「三百人評議会」を理解しなければ
ならない。
○しかし、「英国東インド会社」を理解するためには、彼らのインド征服の
歴史の詳細を知らなければならない。
○もちろん日本人は、それについて、完全な無知にひとしい。
○昭和初期から戦争中のごく短い十数年間、
○きわめて僅かな日本人が、
○インド独立運動に同情を寄せた。
○その種の本が、少々出版された。
○しかし、その読者の層は微々たるものでしかなかった。
○更に、英国東インド会社は、インド、とりわけベンガルを支配下に置くと、
○阿片栽培に乗り出し、
そしてその阿片を清国に売りつける、阿片戦争を開始する。
○十八世紀初頭のことである。
○つまり、インドを征服して、次に中国を狙う。
○この件について、日本人は、完全になんにも知らされて居ない。
○この歴史的背景を知ることなしに、我々は、
タヴィストックについても、三百人委員会についても、大英帝国についても、
そしてこの五百年の世界史についても、
○まともなことは、なんにも知り得ない。
○リベラリズムは、アダム・スミスの「国富論」を経典とする。
○しかし、このアダム・スミスが、
英国東インド会社の主任宣伝員として高給を得て居たことを知る日本人が、
今、果して何人居るであろう。
○そして、このアダム・スミスが、
英国東インド会社の対清国阿片戦争の猛烈なプロパガンダ屋であり、
アシテーターでもあったことを知る日本人は。
○リベラリズムとは、要するに麻薬貿易の自由であったのだ。
(了)
[参考文献]
(1)太田龍著「痲藥」(雷韻出版)
(2)DOPE, INC
By Executive Intelligence Review
(一九七八年、一九八六年、一九九二年)
(一九九二年増補、第三版は約七百頁、未邦訳)
▲このページのTOPへ HOME > Ψ空耳の丘Ψ42掲示板