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□日本の移民受け入れをどう考えるか [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1487488/detail
日本の移民受け入れをどう考えるか
シラクが再選されたフランス大統領選挙で、極右の国民戦線を率いるルペンが、決選投票に進出して世界を驚かせた。シラクと保革連合政権を形成して首相を務めた社会党のジョスパンや共産党候補を蹴落としての進出だった。
さすがに決選投票では左翼が一致して「苦渋の選択」でシラクを支持したこともあって大差で敗退したが、そのルペンの地盤は、出身地マルセイユを中心とする南仏とパリを囲む近郊住宅都市だった。
かつては共産党の金城湯池だったパリの近郊住宅都市がなぜ極右の大票田になったのか。その疑問を解くカギはイスラム系移民の存在だ。
アフリカ植民地の独立に伴い、対仏協力者として迫害されるのを恐れたり、生活の激変を嫌ったりしてフランスに渡った人たちの多くは、当初パリ市内の南北のはずれの労働者街に住んだ。しかし所帯を持ち子供が生まれると、より家賃が安い郊外に移った。
フランスは他の多くの欧米諸国と違って異教徒・異民族の集団居住政策をとらず、混住を原則にしている。しかし低所得者向けの施策住宅は近郊に集中する。そこに移民が移り住み、さらに地縁・血縁を頼って密入国者までがやってくることになれば、地域は当然イスラム色が強まる。
こうなると古くからの地元住民はもちろん、勤労者層が中心の新住民も反応する。それが移民排撃・フランス国粋主義を唱えるルペンへの急傾斜だが、これもまた貧困や失業への不満とも重なって移民の反発をかき立てる。悪循環の爆発が、パリ近郊を皮切りに全土に拡大した暴動だ。
少子高齢化が進む中で、いずれ移民労働力に頼らざるをえないという説がある。しかし移民の受け入れは、とりわけ日本のような閉ざされた社会では容易でない。
【2005年11月10日掲載】
2005年11月13日10時00分
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