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http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20060312/mng_____kok_____001.shtml
【北京=白石徹】中国最高人民検察院(最高検)の賈春旺検察長は十一日、北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で活動報告をし、二〇〇五年に収賄などの汚職事件で立件された公務員が四万千四百四十七人に上り、うち三万二百五人が起訴されたことを明らかにした。今年の全人代でも八億人が暮らす農村部の貧困解消が最大のテーマだが、その実務を担う公務員らの腐敗ぶりは、胡錦濤政権の「新農村建設」をかけ声倒れにしかねない。
報告によると、収賄額が十万元(約百五十万円)以上または公金横領額が百万元(約千五百万円)を超える巨額事件で立件された公務員は八千四百九十人。うち閣僚級が八人、局長級が百九十六人、幹部級が二千七百九十九人に上った。
中国当局も汚職・腐敗のまん延に危機感を募らせ、一掃キャンペーンを続けてきた。その結果、立件者数は前年比で約二千三百人減少したものの、押収した金銭や収賄物は七十四億元(約千百億円)相当と前年比で63%も増加した。
一方、同日の最高人民法院(最高裁)の活動報告によると、最高裁が〇五年に処理した陳情は約十四万七千件に上り、地裁レベルでは約四百万件の陳情を受け付けたという。農村部では党幹部や公務員の腐敗、土地の強制収用問題などをめぐって農民と警官隊の衝突、暴動などが相次いでいる。
昨年も裁判所への陳情だけで四百万件を上回ったことは、都市部との貧富の格差拡大も含め、不満を強める農村の現状を突きつけている。