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韓国の盧武鉉大統領は反米的な若い世代に支持され、「バランサー理論」なる路線で韓国を導こうとしている。このバランサー理論は本来日本や英国のような海洋の大国が独立したプレーヤーとして大陸国家の勢力均衡を目指す為に行うものであり、韓国のように独自のプレーヤーになり得ない大陸の小国には検討する資格すらないものである。
韓国は半島国であり、日本と中国に対抗した独自のプレーヤーになるには日本に対抗できるだけの海軍力と中国に対抗できるだけの陸軍力の両方を持つ必要がある。しかし、これは韓国の国力では絶対に不可能である。国力に見合わないこの「バランサー理論」を韓国がとった場合どのような結果になるか考えてみよう。
仮に日中間の力関係が日本優位になった場合、韓国はバランサーとして中国陣営につくことになる。韓国の国力では日本に対抗できないので、中国の支援が必要であり、釜山や済州島に人民解放軍が駐留することになる。その結果、西日本の水運は中国海軍の脅威に晒されることになる。元寇や朝鮮戦争を考えれば分かるがこれは日本にとって大きな脅威であり、何らかのきっかけで日中が対馬海峡で衝突することは十分あり得る。
逆に日中の力関係が中国優位になった場合、韓国は日本陣営につくことになる。韓国単独で中国に対抗するのは無理だから、日本軍(or米軍)が韓国を支援することになる。この場合、北朝鮮との統一が行われると鴨緑江に日本(or米国)の軍事力が達することになるが、朝鮮戦争の結果からみて中国はこれを決して容認できない。
このように、韓国にとっても、日本・中国にとっても、最も望ましいのは韓国の武装中立か、朝鮮半島を中心とするアジアの集団安全保障の成立であり、盧武鉉大統領の「バランサー理論」は日本にとっても中国にとっても決して容認できないものである。「バランサー理論」が実行されることは日中間の戦争の危険を著しく増大させる。それは全面核戦争に発展する可能性が高く、日本と中国は共に壊滅的な打撃を受けて破滅する。それによって最も利益を得るのは、米国と西欧で現在覇権を握る人々である。
盧武鉉大統領は一見、反米的に見える。米国の政権関係者も韓国との同盟は危機に瀕していると何度も主張している。韓国に駐留する米国関係者は皆韓国を激しく批判するという。しかし、その反米的な盧武鉉大統領の政策は、日本と中国を共倒れさせて欧米の世界覇権を継続させるという点で米国にとって非常に有用である。誰が利益を得るかという視点から見ると、盧武鉉大統領は米国政府によって送り込まれたエージェントとしか考えられない。陰謀にたけたアングロサクソンなら十分やりそうなことである。ヒトラーやスターリン、サダム=フセイン、ビン=ラディンなど、反米的でありながら大戦争を引き起こす事で米国の国益に非常に大きく貢献した指導者達は数多いが、盧武鉉もそうなるのではないだろうか?
韓国の現在の歴史観は捏造と歪曲に満ち満ちている。韓国は日清戦争によって中国から独立し、日本に併合された為に一挙に近代化した。日本の韓国併合はロシアの中央アジア併合と似ており、先住民族を基本的には保護し、教育や殖産興業を通じて地域を文明化し発展させることを目指している。侵略と言う一面と保護&文明化という一面を兼ね備えており、この点で単に収奪のみを目的とした欧米の植民地化とは大きく異なっている。韓国にとって必要なのはこの歴史的事実を認めること、サンフランシスコ条約に基づき竹島を日本の領土だと認めることであるが、それはアジア諸国の間の対立の火種をなくすことになり米国には容認できないのであろう。韓国の対日路線の起源である李承晩大統領の反日政策と竹島侵略も、米国の命令に基づき行われたとみてよいのではないだろうか?
【参考】
アジア諸国と日本の摩擦を影で演出しているのはアメリカ支配層とシオニストか?
http://www.asyura2.com/0601/senkyo19/msg/799.html
李泰鎮教授の意図は、「日韓併合条約は有効である」という真実を言論弾圧の中で韓国国民に知らせること。
http://www.asyura2.com/0510/asia3/msg/784.html