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(回答先: 戦後の「ワンピープル・ワンネーション」はまやかしなのか・・・・・・ 投稿者 ミスター第二分類 日時 2006 年 2 月 28 日 00:21:45)
>「ワンピープル・ワンネーション」はもしかするとまやかしなのかもと言う考えです。
>一体全体「国家」や「民族」とは何なんでしょうか。「社会」や「共同体」とは明らかに違うような気がしますが。・・・・・
>もしかすると「ワンピープル・ワンネーション」等と言う考え方そのものが、支配層が「紛争の原因」を作るために考え出した欺瞞かもしれませんね。
国民国家の由来は、英国人による国民国家である大英帝国の繁栄、フランス人による国民国家であるフランスのナポレオン戦争での軍事的健闘でしょう。国民国家が遂行する徴兵制による国家総力戦の強さ故に、あらゆる先進国が国民国家を目指したという面があります。
そして、発展途上国の植民地や大帝国の崩壊後からの独立にあたっても国民国家の原則がかなり適用されているのは、途上国を小国分立の状態にさせて互いに争わせることが先進国に有利であるという視点があると思われます。
例えば、ソ連崩壊後に独立したウクライナとベラルーシは文化的にも言語的にもロシアと非常に近い関係にあり、ロシアの一部であってもおかしくない地域です。これらの国が独立国として存在しているのは、ロシアがこのスラブ二国を吸収統合して超大国として復活するのを何とか阻止したいという欧米諸国、特に中欧諸国の強い意志の反映であると思われます。
現在進行中のイラク三分割も、油田地帯とスンニ派を分離して互いに争わせるという米国の意志の反映です。
この様に、国民、民族という存在の定義そのものが曖昧であるため、それを欧米は最大限国益に活用していると言えるでしょう。
その一方で、第一次大戦後に中欧に多数出現した小国が戦争の引き金になった事を反省して、欧州では国家統合が進行しています。欧州諸国が自己の利益を追求するならば、彼らは欧州の統合は推進する一方でアラブ諸国の統合をあらゆる方法で妨害することが予測されます。