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(回答先: アジア諸国の関係を分断するCIAの陰謀 (韓国/朝鮮日報の社説) 投稿者 梵天 日時 2006 年 2 月 26 日 02:45:21)
地政学の始祖であるマッキンダーは「東欧を征する者は世界を征する」と主張していますが、これは当時の世界文明の中心であった欧州がユーラシア大陸の半島であること、東欧がその半島の付け根にあることに注目して、欧州半島の防衛にはその付け根の東欧が非常に重要であると喝破したものです。現在、ウクライナで親西欧政権を必死で維持しようとポーランドなどの中欧を中心とする欧州諸国が努力しているのもこの視点があります。
同様に、朝鮮半島の防衛にはその付け根にあたる満州が非常に重要になります。これは戦前の日本も、朝鮮戦争の際のマッカーサーも認めた所です。日本は朝鮮半島を防衛するために満州の支配権を巡ってロシアと激しく戦いました。マッカーサーは朝鮮半島を確保するためには満州への侵攻が不可欠と主張し、司令官を解任されました。その後、米国は朝鮮半島に膨大な軍事力を張り付けることを余儀なくされています。しかし、米国の衰退が明らかになった以上、米軍の近い将来の撤退は避けられず、かといって第二次大戦前のように日本軍が朝鮮半島に駐留することも日本側・韓国側ともに容認できない現状では、朝鮮半島国家は中国という超大国に一人の味方もいない状態で対抗するしかないという暗澹たる状態に追い込まれています。
新羅・高麗・李氏朝鮮という朝鮮半島を統一した歴代国家はいずれも中国の属国以上のものではありませんでしたが、その理由は朝鮮半島の付け根である満州を中国に支配されていたことにあります。これに対し、満州を支配域とした高句麗や金、清は漢民族と対等の立場で戦い、金や清は中国に攻め込んで領土を占領すらしています。
つまり、朝鮮半島の統一国家が真に独立国であるためには、満州を支配することが必要不可欠であり、それができなければかつての李氏朝鮮・高麗・新羅、現在の北朝鮮の様な中国の属国に逆戻りするしかないのです。これは、朝鮮の歴史書が決して触れない朝鮮史の暗部・恥部であり、朝鮮史において最も重要な事項でもあります。
このような現状を考えるとき、サンフランシスコ条約で日本の領土であると承認された竹島を侵略して自国の領土であると主張し続ける、従軍慰安婦問題を捏造して日本を批判する、朝鮮戦争で韓国を救った米軍の兵士に石を投げつけ、マッカーサーの銅像を撤去しようとするなどいった韓国の日本・米国に対する敵対的政策は実に愚かなものであると言わざるを得ません。韓国はGDPで30倍近い格差があり経済的に依存しきった日米陣営と、人口で30倍近い格差がある中国・北朝鮮陣営への二正面作戦を現在実行しているのです。
歴史を顧みて、現在の韓国の外交政策の類似例を探せば、戦間期のポーランドの反ドイツ・反ソ連政策が挙げられますが、この国家がその後辿った悲惨な運命を韓国も繰り返すことになるのでしょう。