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□「韓国の青少年、33%がゲーム中毒」 [朝鮮日報]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1706002/detail?rd
「韓国の青少年、33%がゲーム中毒」
いつからか、路地で遊びまわる子供たちの屈託のない声が聞かれなくなった。遊び場で砂遊びをする子供もブランコに乗る少女の姿も見かけなくなった。塾が終ってやっと自由時間になると、子供たちは薄暗いインターネットカフェで、または自分の部屋に閉じこもってゲームにのめり込む。
13歳のヨンミン君の生活も大きく変わらない。小学校6年生のヨンミン君は学校の授業が終ると塾に行って外国人講師から英会話を、数学は高校生水準の内容まで学ぶ。両親は成績のいいヨンミン君に対してあまり心配をしなかったという。
ところが、しばらく前からヨンミン君はお母さんの財布に手を出すようになった。塾の教材が必要だとうそをついて金をもらったことも何回かあった。盗んだ金でゲームアイテムを買った。その事がばれて両親がパソコンを使えないようにすると、ヨンミン君は口も利かなくなった。「いいかげんにしなさい」と、耐えかねたお父さんが叱って叩いたところ、ヨンミン君も反抗して暴力をふるった。
17歳のミンスさんは最近、家族に学校をやめると宣言した。「ゲームさえうまければ問題なく生活できるのに、わざわざ大学に進学して嫌いな勉強をする必要はない」というのがその理由だ。塾や大学の授業料に使う金でインターネットカフェを持てば、楽に生活できるなどと、もっともらしい理由もあげた。
「学校をやめれば軍隊に行く必要もないし、ゲームが上手なら簡単に儲けられるのに何でわざわざ苦労しなくちゃけないの?」
ゲームにのめり込んでいる子供たちは現実に適応できないケースが多い。パソコンを通じてのみ会話する子供、言語障害を抱えている子供、怒りっぽく、モノを壊す子供など……。精神病院で、ゲーム中毒で現実感を喪失した子供が親の手に引かれてくるケースが大きく増えている。
情報文化振興院は青少年10人のうち3人にゲーム中毒症状があると推計している。オンラインゲームによって犯罪に手を染めた青少年は年間5000人余りにのぼる。
特に、最近の子供たちは物事の判断能力が備わっていない乳幼期からゲームに接する。今月初めに情報通信部と韓国インターネット振興院が共同で調査した結果によると、3〜5歳の子供のうちの半数(87万人)がインターネットを利用していることがわかった。インターネットを始めた年齢は平均3.2歳で、うち93%がゲームなどをするためにインターネットを利用すると回答した。
漢陽(ハニャン)大学の安東賢(アン・ドンヒョン)教授は「子供の頃からゲームが習慣化すると後で直すのが難しく、中毒になりやすい。ゲームに関するまともなガイドラインもない現状では、むしろパソコンをしない方がいい」と話した。
不適切なゲーム習慣に染まってしまった子供たちは「孤独、インターネット、ゲーム中毒、学業中断」の順、あるいは「インターネット、ゲーム中毒、家庭暴力、孤独」の順に深みにはまる。単純に長時間ゲームをするにとどまらず、社会から完全に隔絶するコースをたどるのだ。
ゲーム中毒に陥った子供たちが、犯罪者となる例も少なくない。「サヌンキップム(生きる喜び)神経精神科」のキム・ヒョンス院長は「中毒になった子供たちはゲームを趣味ではなく生活の全てとして受け入れるため、現実と仮想空間を区別することができず、暴力性が現れやすく、犯罪を犯すことが多い」と話した。
いったい誰が子供たちをゲームの世界に追いやっているのか。キム院長は「商業的な倫理をないがしろにしたゲームメーカーに最も大きな責任がある」と語った。暴力的なゲームと過度に商業的なアイテム販売により、判断能力が不十分な子供たちをゲーム中毒や犯罪行為に追い込んでいるということだ。
専門家たちは家庭の責任も非常に大きいと指摘する。ゲームにのめり込んでいる子供たちの多くは、成長の過程で家族の不和を経験しているという。いつも夜遅く帰ってくる親、子供がどんなゲームをしているのかも知らない無関心な親、成績さえよければ子供がほしがるものを何でも買い与える親も、ゲーム中毒に責任があると専門家は指摘する。
心理安定教育センターのパク・セニ代表は「ゲームにのめりこむ子供たちには、親から愛されておらず、死んでしまいたいという欲求が共通している。親が子供と多くの時間を共にし、興味の対象を持たせるよう努力しなければならない」と語った。
朝鮮日報
2006年02月12日13時56分