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河内謙策と申します。最近の中国を知るために役立つと思われる、本、サイト、映画を紹介させていただきます。(あくまで私の独断です、念のため。この情報を重複して受け取った方は、失礼をお許し下さい。この情報の転送、転載は自由です。)
【清水美和著『中国が「反日」を捨てる日』(講談社+α新書)】
清水氏は、最近『中国農民の反乱』(講談社+α文庫)、『中国「新富人」支配』(講談社)等の著作で、中国内部の状況を豊富な情報と斬新な視角で分析している、東京新聞の記者・中国問題の専門家である。
「変幻する中国情勢に追いつく無理を承知で筆を進め、私なりの見方を提出したのが本書である」と清水氏が述べているとおり、2002年以降の中国と日本で起きた様々な出来事が、一貫した視角で、明確に分析されているので、“なるほど、そうだったのか”とうなづく箇所が非常に多い。情報収集のご苦労を含め、大変な力作であることは間違いない。そして読者は、巷にあふれている、ためにする反中国宣伝や、中国の誤りについて眼を瞑る似非「進歩的」見解とは異なる、真に日中友好を願う立場からの分析を提示され、“眼から鱗が落ちる”ことになる。もちろん、私は氏の見解を全面的に支持するものではないが、氏の見解を基に、私達の中で議論を積み重ねれば、私達の中国理解が確実に深まると思われるので、心から推薦する次第である。
【China Nowのサイト】
中国人民との連帯を強調する私に対し、「貴方の言うこともわかるが、たたかう中国の人民はどこにいるのだ」という反論をする人が多い。それに対して、私は、「日本の平和団体や労働団体の活動を前提に見ていくと、中国人民の本当の姿はわからない。貴方の想像力を豊かにしなければいけないのではないか」と反論をしている。そんな私の立場から言うと、「新自由主義的グローバリゼーションの巨大なブラックホールである中国をはじめ、台湾、香港などの労働者民衆の抵抗を紹介することを通じて東アジア規模での民衆運動に寄与したい」というサイトは、心強い限りである。最近出来たサイトではないが、紹介したい。
http://chinanow.blog28.fc2.com/
【張芸謀監督・高倉健主演「単騎、千里を走る」の薦め】
現在、東宝系で、張芸謀(チャン・イー・モウ)監督・高倉健主演の「単騎、千里を走る」の上映がなされています。
http://www.tanki-senri.com/
この映画は、実にいい。そうとしか言いようがありません。張芸謀監督のファンは日本でも多いですが、以下のサイトを覗いてみてください。
http://www.02.246.ne.jp/~ftft/yimou.html
その張芸謀が「僕のアイドル」という高倉健を主演男優にしている映画です。
また、初老の男性が中国・雲南を訪ねるというストーリーのなかで、中国・雲南の自然と少数民族の人々の温かい人間的感情と交流がふんだんに描かれています。(2003年に同地を訪れた私は、涙腺が思わず緩んでしまいました。)
以下のサイトにもアクセスしてみてください。
http://plaza.rakuten.co.jp/jiangsi/diary/200601040001/
張芸謀の映画には、政治的メッセージが込められているというのが私の持論ですが、そんな私に言わせると、今回の政治的メッセージは、“日本人民も、中国人民も、仮面を捨て、人間同士として交流していこうよ”ということのように見えました。
私の深読みし過ぎでしょうか。
河内謙策
Kensaku Kawauchi
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