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インド・サウジ、関係強固に エネなど4分野で協力合意【フジサンケイ・ビジネスi】
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200601270005a.nwc
2006/1/27 TrackBack( 0 )
インドを訪問中のサウジアラビアのアブドラ国王は25日、ニューデリー市内でインドのシン首相らと会談し、エネルギー分野を中心に金融、医療、テロ対策など幅広い分野で協力を強化することで合意した。
ロイター通信などによれば、両国政府はエネルギーのほか、2国間貿易の強化や、テロ対策などに関する4つの合意文書に調印した。首脳会談ではインド石油天然ガス公社(ONGC)と、サウジアラビアの国営石油企業、サウジアラムコによる両国、また第三国での共同石油開発が話し合われるとみられていたが、会談後これらの協議が行われたかは明らかになっていない。
同時に行われた企業間フォーラムでは、両国企業の幅広い協力強化策が発表された。
インド石油大手グジャラート・ステート・ペトロリアムは、サウジ国内の油田開発を現地企業と共同で行うことで合意した。インド最大の民間病院チェーンを運営するアポロ・ホスピタル・グループは、サウジ国内に3つの病院を開設する。さらにインド最大の国営銀行、ステート・バンク・オブ・インディア傘下の投資会社が、サウジのマナー・フィナンシャル・インベストメントと合弁で、中東地域で投資銀行を立ち上げる計画を明らかにした。
サウジはインドの原油輸入量のほぼ25%を供給しており、04年にはインドは総額62億ドル(約7000億円)分の原油を同国から購入している。一方インドの原油需要はその7割が輸入でまかなわれ、2020年までにはその比率は85%に高まるとみられており、最大供給元であるサウジとの関係強化は、インドにとって至上命題となっている。
ただ、ここにきて、ONGCがロシアの油田・ガス田開発に参加する動きを見せているほか、南米などでも油田開発権益確保をはじめるなど、中東以外の国からの輸入も増やす方針を示している。そのためサウジ側は早い段階で消費国としてのインドとの関係を強化する思惑があったとみられる。
インド訪問に先立ち、アブドラ国王は中国を訪問。1億トン規模の石油備蓄基地を建設する大型プロジェクトで合意したほか、石油・天然ガス開発、文化・教育面などでも協力関係を構築することで合意した。