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中国、歴史教科書批判に処分 政府系紙の特設ページ停刊【朝日】
http://www.asahi.com/international/update/0125/014.html
2006年01月25日22時37分
中国共産主義青年団の機関紙「中国青年報」の付属週刊紙「氷点週刊」が25日、当局によって発行停止処分となった。「氷点週刊」は調査報道や独自の社会評論で定評があるが、中国の歴史教科書が「正しい歴史を教えていない」と批判したことが問題視された。
青年報関係者によると、問題となったのは、毎週水曜日に付属する「氷点週刊」に11日に掲載された「現代化と歴史教科書」と題された評論。
評論は「中学高校の歴史教科書をみて驚いた。青少年は(母乳ではなく偽物の)オオカミの乳を飲み続けている」として、中国の教科書が正しい歴史の知識を教えていないと批判。一例として、英国軍が一方的に侵略したと教えられる第2次アヘン戦争(1856〜60)について、実際は中国側にも国際法を順守しない過ちがあったと指摘した。
また、日本の歴史教科書について中国側が「歴史の歪曲(わいきょく)がある」と批判していることについて、「我々の近代史観にも類似の問題がある」と指摘。日中両国とも「社会の主流の文化に自らの近代史への深い思索が欠けている」とした。
中国で当局側の歴史認識に対する批判は極めて異例であり、当局は厳しい処分を科したとみられる。「氷点週刊」は95年から始まり、4ページ組み。
中国政府は最近、メディアへの規制を強めており、共産党は今月中旬、報道関係者が「党と人民の代弁者」に徹するよう求めた意見書を発表している。